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「裏切った?なんの事です?」
「我々は初めに条件を提示した!隠れて組織の人間を配置しないことをな!」
バーボンはそんな事聞いていないと思ったと同時に何故バレたと思った
選んだ部下も幾つか場数を踏んでいる者達で自分の居場所が分かるような粗相をするような素人では無い。
そして、ひとつ悲鳴があがった
そしてまたひとつ、ひとつと悲鳴があがる
「なにがあった!」
バーボンは近くの部下に状況を説明させる
しかしバーボンと同様部下たちも何が起こっているのか分からない様だった
バーボン達も咄嗟に武装する。付近に隠れていた部下達はバーボンを守るように周りに集まった
そして銃声が聞こえる。近くにいた部下が頭を撃たれ血飛沫が舞った
「貴様、どういうつもりだ!」
部下は声を上げる
「先に裏切ったのはお前たちだ!報酬だけ渡してその後は私を殺すつもりだったんだろう!!」
見えない何かが襲ってきている
辺りが見渡せるよう遠い位置に配置させていた部下が次々と殺られていく
敵は何人だ??2人以上か
位置を確認出来ない
部下は闇雲に拳銃を放った
「やめろ!!球を無駄にするな!」
そう言うが発砲は止まない
そして、丁度目線の先から、柔らかで軽い靴音が鳴った
目を凝らす。倉庫と倉庫の間にある薄暗い空間。狙っていたのかと疑うほどいいタイミングで陽の光がそこを照らした
ゆらりと揺らめく木綿のような金髪。
目を疑った
少女じゃないか
真っ赤な瞳が彼らを捕らえる
少女はギラギラと目を光らせて妖しく口角を上げた
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作者名:ミノル | 作成日時:2023年5月17日 2時