さぁ…みんなで…〝コロシアイ〟しましょう？ ―第一章― (ページ5)

今日:3 hit、昨日:38 hit、合計:16,339 hit

少年少女side ページ5

？side
｢わー！すっごいお屋敷！｣
こんなの見たことないよ！学校より大きいんじゃないかな。
まあそれはないかなぁ。どんな子がいるんだろ。
嫌われたりしないかなぁ。まあ大丈夫でしょ！
大事なのは第一印象！明るく行こう！
あたしのこと好きになってくれる人、いますように！
「おじゃましまーーすっ！」
勢いよく扉を開けた。

？side
「こ、ここがお手紙の館？」
お化けがでできそう。こ、こわい、、、、
「お兄ちゃん！怖いよぉｷﾞｭ」
「ん？大丈夫大丈夫。ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ」
あ。またやっちゃった。私強くなりたいのに。
いつもお兄ちゃんを頼ってる。
でも、ここで願いが叶うなら。
「ゆかり、行くよ」
私はお兄ちゃんと手を繋いで歩き出した。

？side
「ふーん。ここか。」
結構でかいな。
なんか怖いような。
「お兄ちゃん！怖いよぉｷﾞｭ」
「ん？大丈夫大丈夫。ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ」
そうだ。俺は守らないと。
ゆかりはたった一人の妹なんだから。
「ゆかり、行くよ。」
俺はゆかりと手を繋いで歩き出した。

？side
「で、でかい…」
これ…、私の学校より大きいんじゃない…？
正直、ここに来るまで何度か迷った。だって、やっぱり自分の知らない人から来た手紙の指示に従っているから。
でも、自分の欲望が叶うなら、どうだっていい
私はあまり緊張感のない足を動かして館に進む
私の欲望は、そこまで周りの人から見れば重要性がないけど、私からしたらとても欲しいものなんだ
だから、どんな理由があろうとも、絶対に叶えて見せる…！

？side
「ここが……例の館かぁ……」
予想よりも大きくて思わず後ずさってしまった。隣にいる緋桜はめずらしく興奮しているようだが。
「お兄、とりあえず入ってみる？」
「ん？まあそうだな……(はぁぁあぁあ！！やっぱ緋桜かわいいんだよおおお！！)」
ﾊｯ取り乱し失礼。
とにかく、緋桜が動き出したから俺もついていく。
何も悪いことが起こらないといいけど……

？side
「ここが……例の館かぁ……」
お兄が何か呟いている。まあそう言いたくなる気持ちも分かるなw
それにしてもホントおっきい。ここなら……私の夢も……？
とにかく、入らないことには始まらないよね……！
「お兄、とりあえず入ってみる？」
「ん？まあそうだな……」
あれ？お兄、顔赤い？気のせい？
……
まあ、いっか。
そうして私たちは夢への第一歩(絶望の第一歩)を踏み出した。