自己紹介 天音ひよ ページ15
大和ちゃんの自己紹介が原点となり、皆の自己紹介が始まった。
色々な人がいたけれど、やはり名前を知っているか知らないかというだけで恐怖は大きく変わってくる。
今の人の自己紹介…観音寺今宵さんの自己紹介が終わり、少し乗り遅れた僕はあわてて自己紹介を始めた。
「あ、あの！僕の、名前は天音ひよ…です。その、えっと、こんな見た目だけど男！…なので、えっと、その、宜しくお願いします。あ、願い事は病気の兄を救いたい…です。」
やはり自己紹介だとか人の目が一斉に集まるのは苦手だ。
声も足も震え、きっと今の僕の姿は泣きそうになっているのだろう。
しかしそれでも僕は大丈夫だ。なぜなら、僕には大和ちゃんがいる。
ちらり、と隣の大和ちゃんを見ると、大和ちゃんは僕の視線に気づき、ニコリと笑い返してくれた。
それだけで、心臓がキュッとなり、何か甘酸っぱい感じになる。
いつの間にか体の震えは止まっていた。
さっき僕は大和ちゃんのことを白雪姫と言ったけど、今の大和ちゃんは魔法使いみたいだ。
そして僕はこのフロアのゲームマスター？の天月アヤメさんに視線を向ける。
あの人、さっき大和ちゃんと見つめ合っていたけれど、二人ともお互いに嫌い合っているような…そんな感じがした。
アヤメさんは僕の視線に気づいたのか、それともたまたまなのかは分からないが、くるりと首をこっちに向け、…そして、僕と彼は目が合ってしまった。
(…！)
彼が目が合った瞬間に、ニヤリと微笑まれた。
いや、もしかしたら嘲笑われただけかもしれないのだが…。
しかし、先程の大和ちゃんのように見つめ合うわけでもなく、すぐに次の人の自己紹介が始まった。
僕はすぐに目を逸らした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 20人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さくらだおーか。(プロフ) - みなさん、お久しぶりです。更新しましま。 (2021年5月23日 20時) (
レス) id: a15babca9c (このIDを非表示/違反報告)
さくらだおーか。(プロフ) - ルナストーンさん» 要約すると、前メモで話してた内容を非公開の小説欄でやってはどうか、ということです。実行する気は私にはありませんので気にしないでください。 (2021年3月23日 19時) (レス) id: a15babca9c (このIDを非表示/違反報告)
ルナストーン(プロフ) - すみません直します！更新します！ (2021年3月22日 22時) (レス) id: f44ffe4945 (このIDを非表示/違反報告)
あのん(プロフ) - 更新しました (2021年3月22日 22時) (レス) id: 11038d5ce4 (このIDを非表示/違反報告)
ルナストーン(プロフ) - さくらだおーか。さん» あの、すみません、いきなり何の話になっているんですか？ちょっと説明してくださると… (2021年3月22日 22時) (レス) id: f44ffe4945 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
