さぁ…みんなで…〝コロシアイ〟しましょう？ー第二章ー (ページ10)

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自己紹介　芽良選果ページ10

ゲームマスターのアヤメさんが来てから数分後、大和さんの声で自己紹介が始まった。皆個性的な人たちばかりで、覚えられないかもしれない。てか覚える気もない。

「も、もう、いい、さっさと次行ってくださいよ…」

前の人…ええと、確か牡丹さんだったか？…の自己紹介が終わり、俺は前に出た。

『芽良選果。男だ。戦争と混沌と血は好き。平和とか友情は嫌い。って事で俺の前でヌルい事とか言ったらぶっ殺すんでそこんとこ理解しやがれ。だが無駄な殺しはしない。さっきのは全員襲ってきたから殺した。よろしくするつもりはない。願い…は…ここでは言わない。用がある時以外は話しかけんな。以上。』

次に行け、と言ってふとアヤメさんの方を見ると、クックッ…と笑っていた。

『…何すか？』

「いやぁ…君の自己紹介がとても面白くてさ。血が好きって、吸血鬼かよってwww」

『よく言われるんで慣れてます。』

「あと無駄な殺しはしないってwバリバリ殺してたじゃんwww」

『さっきも言いましたよね？あれは、あいつ等が襲ってきたんです。』

「極め付けは願いと性別！願い言わないってかっこいいね～。

『っ⁉』

ほんとは女なのに男って言っちゃってさ。

願いは男になる事？願いまでかっこいいな～w」

そこまで話したところで、俺は目の前が見えなくなって、
気づいたらアヤメさんに武器を向けていた。

『俺は……女ではない…‼』

そう言ってアヤメさんを撃とうとした時、誰か知らん男が寄ってきた。
「へぇ～～男なの？ホントかなぁ？ちょっと胸があるか確かめるね？僕医者だからさ～」
いや馬鹿なのか？ここには未成年しか集まらないんだぞ？何でわかんねぇのかな。馬鹿なのかな。馬鹿なんだな。
『寄んな変態野郎』
取り敢えず、その男は喉を掻っ切っておいた。俺ナイフも使えるんだよ舐めんなこの野郎。

「僕に手出しはしないでよ、怖いなぁ。代わりに、このモブ達ならいくらでも殺しちゃって構わないからさ。」

アヤメさんは尚、楽しそうに笑った。

『…分かりました。でも、貴方も俺を怒らせるような真似をしないで頂きたい。特に性別のことについては。アヤメさんはゲームマスターなので知っていますよね？もしそのことを言ったら、俺どうなるか分からないので。』

「はいはい。あーつまんない。」とアヤメさんが言うのを確認してから、俺は隣の人に自己紹介を回した。つまんないは余計だと思うが…まぁこの際気にすることはない。