さぁ…みんなで…〝コロシアイ〟しましょう？ー第二章ー (ページ5)

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スタート　芽良選果ページ5

ザシュッ

目の前で血飛沫が上がり、男が倒れる。

それが、このコロシアイのスタートと言っていいだろう。

放送でなんか分からんやつが笑ってるし、悲鳴や奇声を上げ、震えているものもいるが…正直に言って煩ぇ。お前等喉枯れないのかよ。まぁ、さっきの騒動で分かった事はある。
それは、いつ殺されてもおかしくないという事だ。

………取り敢えず、逃げ出さないようにはするか。さっきみたいになったらやだし。その分…『油断も禁物だよな。』

パァン‼

乾いた音が鳴り響く。
目の前のナイフを持った女は、頭を撃ち抜かれ即死している。

「お前…何してんだよ」
誰かが聞いてきた。

『…？さっきの女の事か？俺を殺そうとしてきたから殺した。何か問題でも？』

俺が聞き返すと、男は押し黙り、群衆の中に入って行った。何なんだよ。
「あーあー殺しちゃったねーwそこの群衆の方々もぉ、早く殺さないと殺されるよ？君たちの夢、叶わないよ？良いのぉ？キャハハハ‼‼」
此奴も此奴で煩ぇな……でも逆らったら死ぬし、大人しく殺しとこ。
アメリカからの帰国子女の俺は、銃の使い方には慣れている。特にコンパクトのやつ。って事で邪魔したやつ全員殺しまーす。

「クッソ…花子の仇！」
さっきの男がナイフを持って走ってくる。
あの女花子って言うのか。だっさい名前。昭和かよ。
まぁ今そんな事はどうでも良い。
『そんな単純な攻撃で俺が殺せるとでも？』
うーん近距離でも遠距離でも

パァン‼

撃ちやすい奴は撃ちやすいな。
『おーし、かんりょーっと。やっぱ雑魚は雑魚だな。』

「…つまらないな。」

……誰かが呟いた気がしたが…気のせいか？

てかモブの対応にも疲れるもんだよ。こんなこと思いながら俺戦ってるからね？(体力が)死ぬよ？

パァン……！

ふー…軽くこんなもんか。何人殺したかな…

俺が足元を見ると、30人越えの人間が抜け殻となっており、足元には綺麗な綺麗な紅い華。
…やっぱ人の血はいいなぁ…人の血は色も匂いも味も一級品で、本当に完璧だ。
あぁでも、俺は吸血鬼ではない。普通の人間だ。牙も生えてないし、人間を見て食べたいとも思わない。ただ、血の匂いと色と味が好きなだけだ。

変人とか言われても気にしない。

「あらー…こんなに殺しちゃって。こりゃ人数が足りないかもだぞ…」

アヤメさんも若干引いているが気にしない。

さて…面白くなってきたな…

俺は、誰にもバレないように笑みを零した。