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「このケーキうまっ！」
「所で、カルナの言ってたアレってなんだ？」
『あー、キタキタ。』
磯貝が持ってきたのはパフェ。
イチゴ煮オレがたっぷりしみ込んだクリームとアイスが絶品。
「何それ！？てか意外！」
「あとカルナ、紅茶おまけしておくから、また来てくれよな」
((イケメンだっ！！！))
『ありがとう、磯貝！今度はツンデレスナイパーとギャルゲーの主人公とかも連れてくから！』
(((誰だよ！！てかネーミングセンス！！)))
「あいつらは静かだから、支障はきたさないかもな。じゃ、俺はまだバイト残ってるから。」
『頑張って〜。…あと子供扱いするなって何回言えばわかるの！？』
ヤケになりパフェにのってある甘ったるいアイスクリームを口に突っ込む。
「カルナさん、さっきの人、名前なんて言うの？」
『磯貝悠馬。コードn…あだ名は貧乏委員。アホ毛貧乏でもいいよ』
「だからネーミングセンス！！」
『家が貧乏だから、バイトして稼いでるんだよ。かといって、金を出すって言っても、あの正義感の塊は喜ばない。』
「イケメンだっ！！！」
「でもさー、カルナが例え、恋愛的に好意を持ってなくても……」
「あの様子、あっちは有るみたいだけどね〜」
『へっ？』
思わず間抜けな声を出す
自分でも驚くほど、女のような高く綺麗な声が出た。
『い、いや……でもさ…それはないと思うけど』
なんて女々しいんだろう。まるで、小さな頃と同じような声だ。
テンパる中で必死に出せた言葉は、これだった。
『お、俺は……兄さんがいるから……』
「まさかのブラコン！？」
「いやでもこのテンパりは……」
『た、助けて緑谷……』
「あ、あはは」
「なあなあカルナ〜！お前、その声めっちゃ可愛いぞ！髪も伸ばして、女の子らしくすれば……」
「ああ！所で、胸はどれくらい……あだっ！！！」
ナイス、蛙吹さん。
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作者名：れもんぱん | 作成日時：2019年2月12日 1時
