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『ブート・ジョロキアを鼻にぶち込んでやるよ』
「赤……カルナ、……さん！！」
緑谷はまだ抵抗があるのか、呼び捨てではない。
『大丈夫 大丈夫。ほら、来なよ。』
構え始めると、直ぐに鷹岡は襲いかかってきた
「なっ！？」
予想外の反撃だったのか、鷹岡は驚いている。
なんせ、俺が"ただ避けただけ"だから。
『……鷹岡先生。
アンタは屑だったけど……それでも。
俺らに＿＿＿＿ひれ伏すということを教えてくれて、』
『ありがとうございました』
いつものような、男のような声は出なくて。
高い、女の声がした。
喋り方だって、戻っていた。
頭を下げて俺を見て、鷹岡はもう一度驚いたように口を開けていた。
クラスメイトは心配そうにこちらを見ていて、それでも手出しはしてこなかった。
「何をしてる、早く気絶させろよ！」
ヴィランが、鷹岡に向かって叫んだ。
「……土下座だ」
「土下座しろよ！床に膝をつけて、手をつけて頭を地面に擦りつけろ！！」
ああ、まるで渚くんの時みたいだ。
「それが土下座か！？」
『……俺は、アンタに向かって屑だとか言った。』
「敬語を使え！」
『……ごめんなさい』
「もっとあんだろ！？」
『…………
ありがとうございました、ごめんなさい。そして』
『さようなら、鷹岡先生。』
「なっ……！？」
ドゴッ、と鈍い音がした。瞬時に鷹岡の腹へ蹴りを入れ、後ろに吹っ飛ばす。それでもやはり、体格差はあってそこまで飛ばない。
「テメェ！！」
『相澤先生、立てます？』
殴り掛かる鷹岡をヒョイとかわし、背中を殴りながら声をかける
「あ、ああ。」
「カルナ！急いで逃げろ！」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿_
……ああ、間違った。化け物に目がいってなかったよ
周りの音が聞こえなくなるほどに、俺は痛みを感じてた。
同時に鷹岡は、ヴィランに連れられこの場から去っていった
＿＿＿兄さん、こんな妹でごめんなさい。＿＿＿
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作者名：れもんぱん | 作成日時：2019年2月12日 1時
