ブラコン赤羽(妹)はヒーローになりたい (ページ14)

今日:4 hit、昨日:3 hit、合計:19,558 hit

目指す13 ページ14

……やばい、死ぬ。

俺の中で、全てが何事も無かったかのように、事実が溶けてく。

選ばれなかった人間は、選ばれた人間に妬み尊敬しひれ伏していく。

ああ、そっか。

弱者は弱いから、強者に勝てないわけじゃない。

勝ったから、そいつは強者で

負けたから、そいつは弱者。

簡単じゃないか。

こんな簡単な問題すら解けなかったなんて。

「お前の目が怖い！」

「女の子なのにそんな見た目でそんな声？近寄らないでよ、アンタ。ほら、男はそっちだよ」

「お前女だろ。男っぽいやつなんていらないんだよ。

ほら、女はそっちだぞ」

いつも笑い声が聞こえてた

恐れているやつもいた。

『結局……そいつらは弱者で、敵。

ヒーローなんて、いないのに。』

教室は、床に汚れが沢山あった。

"掃除しなくちゃ……"

そう思って、箒を取り出した。

『雑音を出す不良品は、壊さなきゃ。

汚い物は、綺麗にしなくちゃ。

……恐怖を与えたら、どうなるかな？』

日常だったものは、いつしか消えていた。

『おはよー』

「あ、おはよ！カルナちゃん、昨日の番組見た！？」

「めっちゃ面白かったよね！！」

『あー、あれ？もうちょっと強く音を出せば……』

「ドッキリの才能が！？」

「カルナちゃんはやっぱりドS……」

普通の小学生だったはずだ

ただの日常だよね。

赤羽薙渚の個性:『煽り(？)』

NEXT【カルナの時間】