ブラコン赤羽(妹)はヒーローになりたい (ページ2)

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殺せんせー暗殺から、時が過ぎた。

俺、赤羽薙渚は雄英高校1-A。
今日は、初めてここに来る。

ドアを開けると、数人は来ているようだ。

やはりあの旧校舎とは違いしっかりとできている……のは当たり前か。

指定された席へ足を運ぶ。

俺は黒いイヤホンを付け、目を閉じる。

今でも思い出す、あのころ。

初めは、どんな先生かと思った。

『「前の先生は、勝手に死んじゃったから」』

あの頃、殺せんせーを見たのは初めてで。

停学明けの俺らからしたら、全然無知だった時。

【あー、カルマ君、カルナさん。銃を抜いてから撃つまでが遅いです】

【エプロンを付け忘れています。……ああ、すみません。カルナさんはメイド服になってしまいました、間違いです。】

ああやって手入れされた時は、驚きと共に殺意が湧いてきていた。

曲を流しながら、イヤホンを外した。一瞬だけ、聞こえてしまったのだ。

「アァ!?ぶっ殺しがいがありそうじゃねぇか!!!」

反応してしまった。まだ世間を知らない生徒の戯言に。

それでも、俺はやめなかった。

『そう簡単に、殺す……なんて言葉。使わない方がいいよ？

本気で殺そうとしたことなんて、無いくせに』

そして少しばかりの殺気を出せば怯んだようだ。

まあ興味が無いからすぐに戻ったけど。
その瞬間、芋虫のような奴がムクリと起き上がった。

この時点で察する。

こいつ、合理的主義者だと。それと同時に、これはサボれないかも。と思った。