【刀剣乱舞】刀剣女士に転生したら顕現した瞬間に推しに殴られて刀突きつけられました。

謎まとめ ページ41

状況が飲み込めなかった。

薬研は結局、私にとどめを刺さずに行ってしまった。

または、どうしてとどめを刺せなかったのか。

それほど、蝮と薬研藤四郎は親密な関係だったのだろうか？

それに、だ。

さっきの私の記憶は、自分の記憶かのように感じる思い出し方だった。

今までは、ドラマの一部を垣間見るような、そんな感覚だったのに。

解決しなければならないことが多すぎる。一旦整理しなくては。

部屋の棚から、紙と筆を拝借した。


まず第一に、そもそもどうして私が蝮になったのか。転生という認識で合ってるのか、不安になってきた。

蝮という存在が、私の中でリアル過ぎるからだ。

そもそも、人間が付喪神に転生するなんて有り得るのだろうか？

第二に、どうして蝮の記憶があるのか。これは全く検討がつかない。

私と蝮の、一方がもう一方を侵食しているのだろうか。

蝮からの声とも関係あるだろう。

第三に、前任の審神者。どうして審神者をやめたのか。人物としても色々謎だ。

第四に、薬研がどうして蝮を執拗に折ろうとするのか。

恐らく、今日の薬研の言動からして、“以前親しかった蝮を審神者に苦しめられず楽にするため”なんだろうけど。

それにしては、やけに執拗過ぎる気もする。

第五に、どうして霊力があるのか。そして、限りがある理由も。

これは前世が関係していると思う。

だけど、かといって前世の私は霊が見えるとかは全くなかった。

じゃあ、どうして？

第六は、一期一振。あのとき、乱は薬研を庇うようにして喋っていたけど、一期一振は兄と認めてないと言っていた。

“弟を売った”とも言ってたっけな。

私と直接的な繋がりはないだろうけど、薬研にはなかなか関わっていそうな感じだ。

第七は、皆の本体の場所。これが分からないと、本丸の外に出られるのが私一人しかない。

薬研が場所を知ってるようだけど……。

第八。青江の、“二百年ぶり”という言葉。

ここが本当に刀剣乱舞の世界と全く同じなら、二百年前はちょうど私が死ぬ前の時代だ。


書き出すと、あらためて色々分かっていないことが分かる。

この本丸に来てから、私の中も本丸も異変だらけだけど、その異変はどんどん深刻なものになってきている気がする。

とりあえず、疲れた。今日は寝よう。

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