真夜中の憂慮 ページ27
あの後、戻ってきた長谷部には大目玉をくらったが、
それでも、薬研が気遣いをしてくれた嬉しさで、大して気にならなかった。
「お前、そんなことでは簡単に殺されるぞ！
今回だって、毒殺の前段階でお前を油断させる為かもしれないだろう」
長谷部の言うことは尤もである。
私も、完全に薬研を信じきれているとは限らない。
「でも、薬研は自分の夕餉を蝮にあげたんだ」
不動が言った。
そうだったんだ……。
「薬研が皆に惨たらしい仕打ちをしてるのは事実だけど、蝮に対して薬研が……」
不動の言葉を、長谷部が遮った。
「そんなの分かっている。当然だ。
俺はその上で、薬研が審神者に命令されているリスクを……」
「そもそも審神者に気づかれているかすら分からないのに……」
「それを言うなら……」
「はい、そこまで」
言い争う両者の口を宗三が塞いだ。
「終わったことを言い争っても意味がありません。
大切なのは、これからのことです」
その言葉で、二人とも黙り込んだ。
「とにかく、今日は寝ること。明日、冷静になってからでも大丈夫でしょう」
宗三に促されるまま四人で布団を敷き、その中に入ってからでも、私は薬研のことを考えていた。
信じていいのだろうか。
夕餉をくれたのは本当だし、私の存在はきっと気づいただろうけど、無視してくれた。
しかし、初日に折られかけたことを忘れたわけじゃない。
結局、考えることに対して諦めがついたときには、時計の針は日付が変わったことを示していた。
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ツキアカリ - キリンの妖精、キリンロングさん» ありがとうございますm(_ _)m語彙力おばあちゃんにならないように頑張ります(？) (2019年5月18日 23時) (
レス) id: 5a16b46531 (このIDを非表示/違反報告)
キリンの妖精、キリンロング - 世代交代(？)頑張って下さい←語彙力の枯渇 (2019年5月18日 22時) (レス) id: 390c1ef0c5 (このIDを非表示/違反報告)
ツキアカリ - ふはいねこさん» 応援ありがとうございます！期待に添えられるように頑張りますね(。・ω・。)ゞ (2019年5月17日 23時) (レス) id: 5a16b46531 (このIDを非表示/違反報告)
ツキアカリ - 前作者さん» 読みました、自分の文章力でどこまでできるか分かりませんが、この作品をもっとよく出来るように頑張ります！ (2019年5月17日 22時) (レス) id: 5a16b46531 (このIDを非表示/違反報告)
ふはいねこ - ツキアカリさん» はじめまして。作者交代お疲れ様です(？) 二代目になっても応援してますね。頑張ってください。 (2019年5月17日 22時) (レス) id: 5701e6bc20 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2018年12月25日 22時
