第一回審神者告発作戦会議 ページ10
「では、第一回作戦会議を始めるも議長のへし切長谷部だ」
「書記の宗三左文字です」
今日は、私とよく動いてくれている、織田の三振り、厚、鳴狐の五振りに加州と陸奥守を加えて、七振りで織田の部屋に集まっていた。
「乱は?」
かなりの頻度で来てくれているはずなのに、今日ばかりいないということに疑問を抱いた。
「厨当番で来れないって言ってたぜ。あいつ、また殴られたりするんだろうな……」
厚が半ば諦めたように笑って言う。
「え!?殴られたりって……」
「審神者は料理が不味かったら確実に薬研使って殴らせるんだよ。乱、菓子つくんのは上手いけど、料理はからっきしなんだよな」
「ああ。しかも本人が無自覚なのが欠点ですよね。主がいた頃だって度々厨当番を申し出ては皆の胃腸をデストロイしてましたよね……と、話が逸れました」
まさか宗三の口から“デストロイ”を聞く日が訪れるとは……
というか、胃腸を壊すレベルの不味さって……
「そんで、何か案はあるわけ?」
加州のおかげで、話が本題へと戻った。
「まずはじめに、一つ提案があるんだが」
「ああ、不動か。何だ」
「蝮は薬研と遭遇する度に折られかけてるだろ。焼け石に水程度にしかならないかもしれないけど、戦闘訓練をしといたほうが良いんじゃないかと思ったんだけど」
「なるほど、一理あるな。どうだ、蝮」
長谷部に突然振られ、反応に困った。
もちろん、薬研と多少渡り合えるようになるのはありがたい。今まではどうして助かったか分からない部分が多い。
「うん。できればやりたいな。でも、場所ってどこでやるの?」
「手合わせで、味方の刀剣同士がやるときに、一緒に混じればいいだろう。今日は太刀同士だが、明日は俺と宗三だ。そのときに試しでやってみればいい」
「なるほど。さすが長谷部」
そう言うと、長谷部は少し向こうを向いた。
「照れてますね」
宗三が口許を押さえて笑った。
「うるさい。圧し切るぞ貴様」
「そういう反応するってことは図星ですか」
「お二方ともそこら辺にして、早く審神者を密告する計画について話し合わねば時間がなくなってしまいますぞ!」
鳴狐のお供に諌められ、二人は大人しくなった。
「それもそうですね」
「そもそも話をずらしたのは貴様だがな」
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凛音 - これで終わりなのが寂しいです。 (9月24日 18時) (レス) @page11 id: 0943923905 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - 更新待ってます (2019年10月23日 2時) (レス) id: 0f0cf04cb6 (このIDを非表示/違反報告)
パラミツ - ツキアカリさん» 今までご苦労様でした。ツキアカリさんのような面白い話が書けるよう頑張っていきます。 (2019年8月28日 22時) (レス) id: 495de3b647 (このIDを非表示/違反報告)
ツキアカリ - パラミツさん、後はお任せいたします。自分のお知らせのページは消していただいても構いませんよ。これからのご活躍、期待しています。 (2019年8月27日 22時) (レス) id: 5a16b46531 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅 - 更新いつも楽しみにしてます。早く審神者がやられて刀剣男士たちや夢主ちゃんには幸せになってほしいです(´▽`*) (2019年7月29日 0時) (レス) id: 8a7b8d8aaf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パラミツ | 作成日時:2019年5月24日 17時