追憶、ナナシ ページ7
「坊主を圧し切ったからへし切長谷部」
その名前は大嫌いだった。
下げ渡されるのが決まって、しばらく織田にいた間、蝮と出会った。
蝮はからかうどころか、羨ましがってくれた
『何故だ?何故、こんな名前を…』
『私には…名前がない。
変だと思っていても、名があるだけましさ。
私が持っているものは、呼ばれ方、歴史に残らない武勲。
お前が羨ましい理由は、これだけ』
その時の蝮の言葉は、皮肉に満ちていた
だけど、顔は笑っていた
蝮の笑顔はほとんど見たことがなかった
初めて、蝮にドキッとした
透き通るような白の肌
きっちり整えられている髪
…それからして
「この間厚が何も無いところでこけてさー」
「みっ乱だってなにもしてないのに厠の扉に髪の毛引っ掛かってたろ!」
「あはは、やめて、お腹痛い」
___この本丸で蝮に再会した
その時には既に、蝮は別人のようになっていた
記憶もなくしている
きっと、あの会話も覚えてないだろう
だけど、いつか俺だけに言っていた…
『今がどんなに暗くても、
きっといつか晴れた空を見ることができる。
だから長谷部、強く在れ。』
蝮が記憶をなくす前の、最後の言葉
…忘れるものか
_______
更新してなくてすみませんでした!
今日から更新再開します!!(^^;
1060人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
凛音 - これで終わりなのが寂しいです。 (9月24日 18時) (レス) @page11 id: 0943923905 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - 更新待ってます (2019年10月23日 2時) (レス) id: 0f0cf04cb6 (このIDを非表示/違反報告)
パラミツ - ツキアカリさん» 今までご苦労様でした。ツキアカリさんのような面白い話が書けるよう頑張っていきます。 (2019年8月28日 22時) (レス) id: 495de3b647 (このIDを非表示/違反報告)
ツキアカリ - パラミツさん、後はお任せいたします。自分のお知らせのページは消していただいても構いませんよ。これからのご活躍、期待しています。 (2019年8月27日 22時) (レス) id: 5a16b46531 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅 - 更新いつも楽しみにしてます。早く審神者がやられて刀剣男士たちや夢主ちゃんには幸せになってほしいです(´▽`*) (2019年7月29日 0時) (レス) id: 8a7b8d8aaf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:パラミツ | 作成日時:2019年5月24日 17時