【男主】俺を楽しませてよ【ヒロアカ】 (ページ7)

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【体力テスト】ページ7

「俺達も混ぜてくれよ！」

上鳴と少し話が弾んでいると、上鳴の背後から赤いツンツンヘアーの少年と、背の高めの少年がこっちに寄ってきた。
彼等はクラスのムードメーカーになりそうだなー。

「お、A こっちのツンツンヘアーが切島で、んでこのでかいのが瀬呂！」

「俺は切島鋭児郎！宜しくな！」

「よっ！瀬呂範太だよろしく頼むぜ！」

切島という少年は見た感じ分かりずらいが体を鍛えているのか少し胸板が厚い、手もゴツゴツとしている。
瀬呂は二人より背が高く細めの体格をしていて、雰囲気からして気さくな性格なのだろう。

こうやって楽しく話すのは何年ぶりだろうた……。

「てか、Aってすっげぇイケメンだな！さっき教室入って来た時ビビったぜ！」

上鳴は曇りのない笑顔で俺の容姿を褒めてきた、正直俺は自分のこの容姿が好きではないんだけどな、
切島と瀬呂もそれな！と盛り上がり始めたのを見て、若いなぁと思う俺はやっぱりオッサンだな…。

「あー！そのモサモサ頭は！！地味めの！！」

不良と眼鏡の言い争いとは別の声が入口の方からして視線を向けると、そこにはあの地味目の彼がいた。
良かった、無事入学出来たんだな、ってなんで俺はそんな事思うんだ…？

「お友達ごっこしたいなら他所へ行け」

あの地味目の彼と仲良くなりたいと思い話しかけに行こうと立ち上がろうとした瞬間に聞き覚えのある声に驚いた。
入口からボサボサの黒髪に、ヒゲ、やる気のない目あれは恐らくイレイザーヘッドだ。

「ハイ、静かになるまで8秒かかりました
時間は有限君たちは合理性に欠くね」

相変わらずの合理性を追求する性格に懐かしさを感じながらも、上鳴達に小声で席に戻るように促す。
3人とも寂しそうな顔をしてるが席が近いのに何でそんな顔をするんだ…。

イレイザーヘッドこと相澤消太の簡単な自己紹介を終え、寝袋から体育服を取り出したグランドに出ろと言われる。
当然男女別の更衣室がある為移動をする、相澤さんはいったいなにをする気なんだろうな。

「「「個性把握…テストォ！？」」」

何と個性を使用した体力テストを行うと言うのだ、大声をあげ驚きを隠せない上鳴達に思わず笑いそうになる。
昔から【自由】を売りにしている雄英は教師も生徒の事を自由に決められる、その為中にはこういった無茶振りをする教師もいるんだよなぁ。