【男主】俺を楽しませてよ【ヒロアカ】 (ページ26)

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【選択ミス】ページ26

「邪魔になるようなことは考えてないよ！
ただ隙を見て…、少しでも先生の負担派を減らせればって……」

「緑谷君、その考え事態が先生の邪魔になる
俺達が行けば逆に先生のお荷物になりかねない、少し考えを改めるべきだ

さっきのだって運が良かったから皆無事だった、次も無事でいられるなんて限らない」

水から上がり広間の近くへと歩こうとする緑谷君の肩を掴み足を止めさせる、このまま彼が相澤さんの元へ行けば先程のように自分を犠牲にして戦うに決まっている。
真っ直ぐ緑谷君の目を見つめると俺から目線を逸らしながら緑谷君は肩をつかむ手を握る。

「確かに、僕達が行って先生の助けになるなんて思えないけど何もせずにいるなんて僕には出来ない！！だって僕は誰も見捨てずに助けるヒーローになりたいから！！！」

「っ、」

俺の手を握る緑谷君の手に力が入る、鍛えているだけあるのか手がギリギリと締め付けられる痛みに顔が歪むも、緑谷君から視線を外さない。
彼も同じように力強い視線で俺を見つめ返す、その真っ直ぐな目と心に俺が折れざるを得ない…。

「はぁ…、分かったでも無理は禁止だ、少しでも危険と判断したら俺は三人を連れて避難するからいいね？」

「ありがとう！A君！！」

「ケロケロ、流石の赤星ちゃんも緑谷ちゃんには甘いわねぇ」

俺と緑谷君を微笑ましそうに見ている蛙吹さんに対して俺はストレスのせいか頭痛がし頭を抑える。
こんな話をしている間も遠くから爆発音と土埃が分かる、想像以上に手こずってるみたいだな。

足に付けているボトルを触り残りの水分量を確認する、半分、程度か…、敵の残りにもよるが何とかなるな。

俺の個性は水分を含んでいるモノなら何でも操ることが出来るのだが、個性を使い過ぎると俺自身に影響が出るから持ち歩いている水だけで何とか全て終わらせたいところだ…、でも緑谷君たちも決して弱い訳では無い、大丈夫だろう…。
相澤さんのことが心配なのか3人は全力疾走で広間へと向かっていく、俺もその後をついて行った。

でも相手はあの弔くんだ、何をするかは分からない用心するのに越したことはない…。

俺たちの目の前で起きている光景は恐らく誰一人として想像もしてなかっただろう。
特に緑谷君達ヒーローの卵にはこの光景はとても恐ろしいものに違いない。

何故ならあの相澤消太が黒い肉ダルマのような生物の手によってボロボロにされていたから…。