【男主】俺を楽しませてよ【ヒロアカ】 (ページ24)

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【作戦会議】ページ24

場を和ませようと言った冗談に思わず怖いと言った緑谷君に賛同する様に激しく頷く蛙吹さんと峰田君、冗談のつもりだったんだけどな、
まあ、本当に出来るけどな。

「オイラの個性は超くっつく体調によっちゃ一日経ってもくっついたまま
モギったそばから生えてくるけどモギりすぎると血が出るオイラ自身にはくっつかずにブニブニ跳ねる」

頭のもぎもぎを船の壁につけて手で押し付ける峰田君の個性に思わず黙り込んでしまった。
それは二人も同じで黙って峰田君を見つめる、この個性はこの状況でどう使うべきか…、

「だから言ってんだろおとなしく助け待とうってよぉオイラの個性はバリバリ戦闘に不向きなーーー！！！！！！！」

うわあああああと絶叫する峰田君を必死にフォローする緑谷君の声とは別に下の方から水の音がして振り返る。
その瞬間に船が真っ二つに割れた。

「じれったいだけだちゃっちゃと終わらそう」

ニヤニヤと笑いながら手にまとった水で遊ぶ敵が見えた、は？俺の個性と被ってんじゃねぇかよ。
思わず殺意が湧きそうになるが手すりを掴む手に力を込めて押さえつける。

「なんて力……！船が割れたわ」

「ううう～～～、うわああ！！！

うわあああ！！！！！！！！！」

「ああなんてことを！敵に個性が！！」

敵の強さに圧倒されたのか峰田君は半泣きになりながら頭のもぎもぎを相手と投げ付けるが届かず海へと落ちる、それを見てさらに泣きながら指を指す峰田君…。
ヤケになっちゃダメだ、割れた船が水に沈むまでそんなに時間はない、早く決着つけるしかないな……、

上から下を見下ろすと敵は峰田君のもぎもぎを避けるように水面をぴちゃぴちゃと叩く。

「船が沈むまで1分もかからねぇ…水中に入りゃ100%俺らの勝ちだ」

ニヤリもこちらを見上げる敵に大人気なくもカチンと来た、水中に入れば100%勝ち？ふざけるなよ、水中こそ俺の個性が発揮されるんだ、この野郎、体内の血液沸騰させるぞ、おい。

「勝つためにはこれしかない！！」

緑谷君はこの状況を打破する為の作戦を俺達へ伝える、それは何とも愚策。
自分の個性で水面へ衝撃を与えてまた中心へ戻ってきた水へ峰田君のもぎもぎを投げくっつけるという策、そして俺達の返事を聞かずそれを実行に移す緑谷君。

「卵が爆発しないイメージ……」

「蛙吹さん、峰田君を頼んだよ」

「え？赤星ちゃん？」

緑谷君、君のその自己犠牲の精神嫌いじゃないよ。