【男主】俺を楽しませてよ【ヒロアカ】 (ページ22)

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【バラバラバラ】ページ22

ゴーグルで目線を隠し誰の個性を消したのか悟らせずに捕縛していく戦闘スタイルの相澤さんの戦いぶりを眺めていると13号に誘導されながら出口へと向かう。
しかし相澤さん一人でこの人数は相手にしきれないだろ、俺も残ろうかな、

「初めまして我々は敵連合

せんえつながら…この度ヒーローの巣窟雄英高校に入らせていただきたのは平和の象徴・オールマイトに息絶えて頂きたいと思ってのことでして」

出口目前に現れた黒いモヤ、恐らく黒霧の口から発せられた目的に無意識に眉間に皺が寄る。
オールマイトに息絶えてもらうって、そんな計画知らなかったんだけどいつそんなの決めた訳？弔君、ちょっと自分勝手すぎない？

「本来ならばここにオールマイトがいらっしゃるハズ……ですが何か変更があったのでしょうか？

まぁ…、それとは関係なく私の役目はこれ」

13号の戦闘服の指先が開くのと同時に黒霧のモヤが広がる、そしてそこへ飛び込む影が2つ…。
勝己と切島だ、勝己の爆破と切島の硬化での攻撃決まったかのように見えたがそれはモヤをすり抜けていただけ、
モヤに物理攻撃はほとんど無力……。

「その前に俺たちにやられることは考えてなかったか！？」

「あぶないあぶない、そう……生徒といえど優秀な金の卵」

「ダメだ、退きなさい二人とも！」

ユラリ、ユラリとモヤが再びひと塊になり、黄色く光る目が歪む、嫌な予感が…。
13号もそれを感じ取ったのか二人に下がるように言ったのもつかの間、黒霧のモヤが俺達全員を包み込む。
まずい、このままだとワープに飲み込まれて全滅ってのが1番ヤバい…、すぐ近くにいた瀬呂を強く手で押し出しワープから逃れさせる、

「A！！！！！！」

視界がモヤに包まれる寸前に勝己と目が合い、口パクで【負けんなよ】と伝えモヤに包まれる。
モヤに包まれてから一瞬にして落下感に襲われる、冷静にかつ迅速に周囲の確認をすると辺り一面は水面でウォータースライダーがある、ここは水難ゾーンか…。
水辺なら俺の力が最も発揮される場所、余裕だな。

水面に落ちる寸前に水に軽く指先を触れる、触ったところが固くなりそこへ難なく着地する。
俺の個性は水を自由自在に操れるから、水の硬度を変えることくらい朝飯前。

俺が水難ゾーンに落とされたってことは他の奴らもこのUSJ内にいるってことでいいよな？
なら早く皆と合流しなきゃ……、

水面を固くし水の上を歩いているとど真ん中に一隻の船を見つけた。