【男主】俺を楽しませてよ【ヒロアカ】 (ページ18)

今日:13 hit、昨日:16 hit、合計:66,023 hit

【学級委員長】ページ18

戦闘訓練を終えて翌日の朝、痛めた左肩は多少痛むが動くのに支障はない。
制服に身を包みカバンを背負い学校へ向かうとそこには大勢のマスコミが待ち構えていた。
校門を潜ろうとする生徒を捕まえ、オールマイトの授業の様子などを聞いていた。あぁ、面倒なことこの上ない。

「あ、オールマイトの授業の様子は！？」

ポニーテールをした女性がマイクを近づけインタビューしてくるのを無視して校舎へと向かう。
後ろから一言くれてもいいじゃない！と騒ぐが俺はヒーロー時代からメディアが好きではなかった。だからといって当時は無視をする訳にも行かず適当に相手をしていた。

教室へ行くといつもより人数が少ないから今頃校門でマスコミに捕まってるんだな。
クラス全員が揃った頃にはHRギリギリの事だった。

「昨日の戦闘訓練お疲れＶと成績見させてもらった」

HRの予鈴と同時に教室へ入ってきた相澤さんは先日の戦闘訓練の感想を述べ始めた。
中でも目立ったのは緑谷君と勝己だったようだ。
公表終了からのHRの本題にクラス中が臨時テストなのか身構える。

「今日は君らに学級委員長を決めてもらう」

なんと学級委員長を決めるとなりクラス中が騒ぎ出す、昔から雄英高校ヒーロー科の学級委員長は大人気だ。
俺も昔したがこれといって仕事はそんなにないからバカにでも出来るんだが、その学級委員長になるまでの過程が大変なんだよな。
全員が一斉に手を上げるため目の前が手の海になっていた。

「これは投票で決めるべき議案！！！」

皆が自分がしたいと言うため埒が明かないのを飯田君が投票で決めるべきだと提案する。
切島達はそんなの自分に入れるだろという意見に対しその中で複数の票を得た者こそ相応しいという飯田君の正論に頷く。
そして配られた投票用紙に名前を書いて前に出した、誰に出したって？ひみつ、だよ。
ま、すぐに分かるよ。

「僕三票ー！？！？」

投票の結果は緑谷君三票の八百万さん二票で決まった。その結果に異議申し立てをする勝己に本当に仲悪いなーと思う。

「1票…、誰が僕に……？」

委員長の挨拶中に小さく飯田君の疑問の声が聞こえ思わず笑ってしまった。

午前の授業を終え昨日のように切島達に昼飯を誘われそれぞれのメニューを取りに行っている中、俺はサンドイッチとコーヒーだけだからすぐに終わった。
席でも探すかとウロウロしていると見覚えのある緑色の髪の毛がいたのでそこへ寄っていく。

「ども、俺も混ざっていい？」