【ヒロアカ】1-A副担任は天使様！？【男主】 (ページ14)

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本命ページ14

消太さんは奇襲からの短期決戦を得意としていて、逆に今回のように大人数相手に真正面から飛び込むのは不得意な方だ、だから俺がサーポトとして来たんだ、なのに、なのに、

「かっこいいなぁかっこいいなぁところでヒーロー

本命は俺じゃない」

この時目の前で起きた事が【現実】だとは思えなかった。

「対平和の象徴怪人脳無」

ほんの一瞬だった、手だらけの男に気を取られていたせいか消太さんの背後にいた肉だるまに気づかなかった。
そして圧倒的力の差を見せつけられた。
消太さんの腕を枝をおるかのように簡単にへし折ってしまい、消太さんの腕が有り得ない方向へと曲がっている。

「消太さん！！！！消太さん！！！」

消太さんを助けに行こうとすると手だらけの男が立ちはだかる、俺のせいだ、俺が消太さんの足を引っ張ったから…！！！
消太さんの肘を粉々にした男の手に捕まらないように避けながら隙を伺う、

「おいおい、イレイザーヘッドばっか気にしてるなよ」

俺の相手もしてくれよ～と笑う男の背後に映る消太さんをどう助けようか考える、消太さんなら間違いなくあの肉だるまの個性を消してたはず、それなのに消える事の無いパワー、つまり個性ではない、そうなると奴の個性は…？
俺一人で手だらけの男を相手にしながら、肉だるまから消太を助けられるのだろうか…？
それに13号、生徒の安否は？おれは、どうしたら……、

「敵を目の前に考え事かい？」

「触んな！！」

突っ込んでくる男から避けるために飛び上がると服の裾を掴まれる、五本の指が触れた布はボロボロと砕けていく…、羽で弾き飛ばして難を逃れる。
すると、一緒にしてモヤが現れ、ぼそぼそと何かを話している、それを聞き両手で首を掻き毟る何だ、何が起きてる、ってアソコにいるのは！？まさか！
すぐ近くの水難ゾーンでこちらを見つめる峰田、蛙吹、緑谷の三人の姿が見えた、無事みたいだがこんな所にいたら巻き込まれてしまうかもしれない！

「さすがに何十人ものプロ相手じゃ敵わない
ゲームオーバーだ、あーあ……
今回はゲームオーバーだ帰ろっか」

帰ると呟き立ち去ろうとする男の不意をつき三人を助ける為に下へ急降下する。

「けどもその前に平和の象徴としての矜恃を少しでもへし折って帰ろう！」

三人の元へ駆け出した男よりも早く三人を羽根で包み込み男の個性から守ろうとした。
後頭部を掴まれて自分の頭が崩れるのをイメージしたが一向に崩れる気配はない。