判断ミス ページ13
何度も生徒の方へと飛ぼうとすると狙撃が阻む、自分の選択のミスに怒りが込み上げる。
何故あの時消太さんの指示通りに13号と生徒を避難させたなかったのか、何故一撃で敵を全滅させなかったのか、何故あの子達なら大丈夫だと決め付けてしまったのか…。
消太さんが敵に突っ込む前に多少のリスクを負ってでも雷を落とせば敵を全滅出来たはずなのに躊躇してしまった事、
この時俺はこれ以上の後悔をする事になるとは思ってもみなかった。
敵の殲滅に当たる中ワープが大きく広がり生徒を包むのが見えた。
それを見た瞬間に身体中の血液が降下していく感覚に襲われた、脳裏によぎったのは生徒達の死…。
俺の、せいで、みんなが、
「ぅ、」
「A余所見するな！」
消太さんの声にハッとすると俺を掴もうとする異形型の敵がいた、そいつの手が届かない所まで飛び手にまとった雷で沈める。
生徒の安全の為に俺達教師がついているのに何をしていたんだ、俺は…。
「あいつ等なら大丈夫だ、教師のお前がそんな顔してるんじゃねぇ」
地面に降り消太さんと動きを合わせながら敵を沈めていくと、消太さんは俺を気遣ったのかそんなことを言ってきた。
でも、確かにその通りだ 彼等は子供とはいえヒーローを目指す卵達 こんな三下相手にやられたりしない筈だ。
それに教師の俺が彼等を信じなくてどうする！！
「すんません、消太さん！ 取り敢えずこいつ等ぶっ飛ばしてあいつ等の迎えに行きましょう！」
ああと捕縛武器を構え直す消太さんの背中を守るために手にまとった雷の磁気で集めた砂鉄を固めて武器を作る。
敵と同時に駆け出し武器で薙ぎ倒していく。
遠くから爆発音が聞こえる、生徒たちも戦っているのが分かる、早く助けに行かなければ、
消太さんが次々と敵を捕縛していく中、手だらけの男が消太さんの元へと駆け出した。
「本命か！」
消太さんがヤツの個性を個性を消し間合いへ突っ込む中、捕縛武器を掴まれたのを逆手に取り肘を溝へ入れた。 勝った！！
「動き回るので分かりづらいけど髪が下がる瞬間がある 一アクション終えるごとにそして、その間隔は段々短くなってる
無理をするなよ イレイザーベッド」
ボロボロ ボロボロと男の手のひらに収まった消太さんの肘が【崩れていく】。
砂のようにボロボロと……。
「っ消太さん！！！！」
「っ！！！」
消太さんが間一髪男から離れた所へ駆け寄ろうとすると三下が止めに入る、早く手当しないと！！
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作者名：せーさん | 作成日時：2017年12月29日 1時
