五本目! ページ5
床に仰向けに倒れてる俺の上に馬乗りになってる色白の美少年(あっちこっち傷だらけ)薬研くん?と薬研くんをどかそうとする藤色、長谷部さん?の口論が俺の目の前で繰り広げられていた
今の状況的に長谷部さんが裏切り者みたいな感じになってるというのは分かる、何とかしないと
「な、なぁ薬研くん? 長谷部さんは、その俺の頼みを無理に聞いてくれてるだけだから悪く思わないでくれ」
できるだけ穏便に済ませようと笑顔を向けるが薬研くんは冷たい目で俺を見下すばかりだった…
美少年の冷たい目ってすごく怖いね…
「長谷部に何を吹き込んだか知らねぇが、命が惜しいなら引くんだな、俺っちもそんなに気が長くないんでね」
目で俺をころす気満々なのがヒシヒシと伝わってくるけど、薬研くんの目はどこか俺に対して怯えているようにも思えてつい、実家にいたジョン(チワワ♀)を思い出した
ジョンは俺が家を出る1年前に居なくなってしまったからすごく懐かしいような寂しいような気持ちになった
「そんな怯えた顔しないでくれよ、俺はお前達に危害を加えたりしないから」
薬研くんの顔に手を伸ばすと目をぎゅっと瞑って何かを耐えるみたいな顔をしたのに少し傷ついたがそのままできるだけ優しく頭を撫でる
指触りの良い髪なのだが血のせいであちこち引っかかっているようだった
「薬研くん、俺に皆の手入れさせてくれないか?
絶対君たちに危害を加えないと約束するから、それでも納得いかないのなら俺の命を賭けてもいいよ」
出来ればしにたくないんだけど薬研くん達の傷を治せるのならこの位賭けないとダメだもんな
薬研くんは黙ったまま下を向いていて表情も上手く読めないから分からないけど、もし、もしダメで「いいわけあるか!」とか言ってグサリとされたりしないよな?!
「…、あんたの霊力すごく暖かいんだな…、」
「へ?」
「いいぜ、皆の手入れ頼むぜ大将」
薬研くんは俺の上から退いたと思えば手を伸ばしてきた、おずおずとその手を掴むと子供とは思えない力で引き上げられた
え、待って、というか大将!?
「え、や、薬研くん、?大将って、どういう…」
「どうって、そのままの意味だろ?俺の主は今日からあんただってこと
あ、俺っちの名前は薬研藤四郎、気軽に薬研とも藤四郎とも呼んでくれや これからよろしく頼むぜたーいしょ♡」
子供とは思えないくらいセクシーで男前な薬研くんが仲間になった!
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ta0628tm0105(プロフ) - ぜひとも続きをお願いします…!更新楽しみにしてます (2020年3月1日 17時) (レス) id: 0ed1a1911f (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - こういう小説待ってました。更新待ってます。 (2020年3月1日 2時) (レス) id: 67c87e380d (このIDを非表示/違反報告)
苺 - 再新頑張ってください! (2019年7月29日 2時) (レス) id: 0529014bb4 (このIDを非表示/違反報告)
玲奈 - これからどのような展開になるのか楽しみです。続き楽しみにしてます。更新頑張ってください! (2019年4月6日 14時) (レス) id: 381a9a1794 (このIDを非表示/違反報告)
のりたま(プロフ) - すごく面白いです!更新頑張ってください! (2019年2月5日 18時) (レス) id: dfae553a09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:せーさん | 作成日時:2019年1月6日 23時