十五時間目 ページ16
「ひゃー、寒い！！」
「滑りやすいから気をつけろよ」
焦凍と一緒にビルへ入り核の元へと歩いて行く中、ビルの中も氷に覆われている為足元が滑りやすくなっている。
相当強い個性なのか空気も冷たくなっている。
「痛タタタタ…！ この個性反則だよ…」
「あ、もしかして透？」
通路を進んでいく途中に不自然に足の形に氷が出来ていて声が聞こえる、見えないってことは恐らく透だろう。
声をかけるとAくーんと呼んでいるが姿が見えないって事はまさか、裸なのか！？
「ちょ、透大丈夫か？ 核取ったら助けてやるから今はこれで勘弁してくれ」
「ありがとうAくん〜」
ヴィランとはいえ流石に女の子相手に残酷にはなれないから俺の戦闘服の上を脱ぎ、遠くからがいるであろう所へ上着をかける。
丁度掛かったのか上着だけ不自然に浮いているように見える、俺は上タンクトップ1枚になった。
待たせていた焦凍に礼を言い核を目指す。
「あー、くそ、めっちゃさみぃよ！」
「…上着渡すからだろ？」
「女の子の前ではカッコつけてたいんだよ！」
タンクトップから除く腕を掌で擦りながら核へと向かう、焦凍は馬鹿を見るような目で見てくるが男が女の子に優しくするのは当たり前の事だからな！
焦凍の個性で完全に冷えきっている空気に吐く息も白くなっている。
「俺の左腕握ってろ」
ん、と左腕を出されに、え、男と手を繋ぐ趣味俺にはないんだけど。
えー、焦凍って、そっち系？やだー。
「Aが凍死してぇならそのままでいいけどよ」
「喜んで繋がせてもらいます」
おずおずと焦凍の左腕を握るとポカポカと優しい熱が伝わってくる、まるでホッカイロだ。
いやあ、これが女の子相手だったらいいのに……。
「あったけぇえ、ホッカイロだぁ〜」
「左の調節自信ねぇんだが大丈夫そうだな」
俺より少し大きい掌を両手で包む、温かい…。
え、調節に自信ないってまじかよ、もし調節ミスってたらと思うもゾッとする。
ビルの部屋という部屋を見ていくと途中で人の気配を感じ、焦凍と中へ入るとそこには足が凍って動けない尾白と障子がいた。
二人はこっちをみて構えるがそれをお構い無しに進んでいく焦凍。
「動いてもいいけど足の皮剥がれちゃ満足に戦えねぇぞ 悪かった、レベルが違いすぎた」
「え、焦凍 俺にタッチさせてくれるって言ったじゃねぇか！」
何事も無かったかのように核へとタッチした焦凍は左手で核に触れると熱によりビルの氷が溶ける。
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瑠七 - 作中のオーバーホールの字間違えてますよ^^* 知崎ではなく、こちらの治崎ですよ^^ (2018年4月19日 0時) (
レス) id: f4e3790bf6 (このIDを非表示/違反報告)
せーさん(プロフ) - わららさん» コメントありがとうございます！私も知崎さんが好きでして…(つω`*) 面白いだなんてありがとうございます、これからもよろしくお願いします(*^^*) (2018年2月18日 16時) (レス) id: 67dd8b59a4 (このIDを非表示/違反報告)
せーさん(プロフ) - 赤月さん» コメントありがとうございます！返信が遅くなってしまいすみません、これからもよろしくお願いします(*^^*) (2018年2月18日 16時) (レス) id: 67dd8b59a4 (このIDを非表示/違反報告)
わらら - 治崎さんが好きなのでうれしいです！ 面白い！楽しみにしてます (2018年2月17日 13時) (レス) id: 3c8a2f8e50 (このIDを非表示/違反報告)
赤月 - 続きを楽しみにしてます！ (2018年1月11日 23時) (レス) id: 699f0f5fb9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せーさん | 作成日時：2017年12月23日 0時
