【45】~髭切side~ ページ45
僕には膝丸という弟刀がいて、随分と昔に離れ離れになってしまった。
でも、時間遡行軍と闘うために人の器を持ち再び僕は弟・膝丸と再開した。
僕より先に本丸に来ていた膝丸はボロボロだったけど、中身は昔と何も変わっていなかった、僕を見るなり兄者ー！って曇りのない笑顔で僕に張り付いていた。
後で知ったけどこの本丸の審神者は鬼のような人で手入れをしないどころか不必要に刀を折っていく人で本丸の刀は皆鬼に怯えていた。
無理な出陣は辛いけど弟の膝丸がいればそれで良かった、膝丸がいたから頑張れた。
いつしか僕の練度は限界値にまで達したけど無理な出陣は終わらない、ただ休みなく資源の回収に行かされてどんどんと消えていく仲間達を見て次は自分かもしれないと思うようになっていた、重症だろうと検非違使が出ようと闘っていく内に僕は戦場で消えていく仲間の人数を数えるのをやめた。
肉体的にも精神的にもボロボロの僕を見た膝丸はあの鬼に僕らを手入れしろと申し立てをした、その反抗的な態度が気に入らなかったのか僕の弟は酷く痛め付けられた。
後に鬼は僕にボロボロになった膝丸を見せつけこう言った。
【お前が逆らえばコイツは鉄くずになる、それが嫌なら黙って戦え 逆らうな】
僕は何度も切り捨てようとした、でも膝丸を人質に取られている以上従う他ない。
その日から僕は膝丸に会うことも許されずひたすら戦場へと行く、何度も何度も僕がここで折れればこんなに辛いことはないのかと思った、でも僕が折れれば残された膝丸は……？
どんなに痛くても、どんなに辛くても刀を握り敵を切り捨てること以外僕には許されない。
何度出陣をし何人の仲間を失ったのか分からなくなった頃、あの鬼の部屋から叫び声が聞こえ出来心で覗いたら一期一振君が鬼を切り付けていた、そこで我に返った一期一振君は顔を真っ青にし部屋を出ていく。
痛みにもがく鬼の背を踏み付け膝丸はどこかと聞く、鬼は僕に助けを求めながら【膝丸はもういない】と言ってきた、何をふざけた事を言っているの、膝丸は無事じゃないの？
膝丸が縛られていたという地下室にはおびただしい程の血で赤く染め上げられ、刀の破片が飛び散っていた。
微かに残る霊気は膝丸の物で、落ちている刀の破片も膝丸の物であり、僕の仮の心臓はうるさい程に動く、呼吸も荒くなる……。
中へ行くと膝丸が作ったお揃いの巾着が落ちていた…。
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
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せーさん(プロフ) - 九十九さん» コメントありがとうございます！ 主人公の性格が迷子になってることが多いですが生暖かい目で見守ってあげてください(白目) (2018年1月15日 22時) (
レス) id: 67dd8b59a4 (このIDを非表示/違反報告)
九十九(プロフ) - 夢主、ノリツッコミ上手いｗｗ (2018年1月15日 21時) (レス) id: 6ccd555bc2 (このIDを非表示/違反報告)
せーさん(プロフ) - 【湊様】ご報告ありがとうございます！これからもよろしくお願いします☆ (2017年12月19日 21時) (レス) id: 67dd8b59a4 (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - 失礼します！膝丸の髪色は薄緑かと...お話面白いです！更新頑張って下さい！ (2017年12月12日 17時) (レス) id: ecb435e21b (このIDを非表示/違反報告)
せーさん(プロフ) - 【海猫ライアー様】ご報告ありがとうございます！さっそく直させてもらいます(￣▽￣;) こ、こんな駄作を面白いと言ってもらえるなんて(TT) ありがとうございます！ (2017年9月2日 0時) (レス) id: 67dd8b59a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せーさん | 作成日時：2017年1月21日 8時
