【42】 ページ42
ギシ ギシ ギシ
安定と清光が俺を守るように前へと進む、俺が先陣を切る！と言ったのだが二人同時にダメだと言われ渋々二人の後ろを歩く。
古い蔵は床も腐り始めているのか木がギシギシと音を立てる、ここに髭切が居るのならいつ斬りかかって来るのか分からないから気配は消しておきたいものだ……。
「主、気をつけて 若しかしたら近くに「清光！！」っ！」
先頭を歩く清光が髭切の気配を感じたのか俺へ注意をしようとしたのと同時に角から飛び出してきた髭切にいち早く気づいた安定が叫ぶ。
反射神経のいい清光でも不意打ちをつかれたせいで体制が崩れたせいで髭切の刀の刃先が清光の頬をかすめる…。
「清光！！ 大丈夫か！！」
「清光なら大丈夫だから主動かないで！！アイツは主を狙ってんだから！！」
頬から赤い血を流す清光に近寄ろうとする俺の前に抜刀した安定が立つ、清光も抜刀をし髭切の刀を受け止める。
「安定！ここじゃ部が悪い！主を連れて広い場所へいけ！！って、いったいな！」
狭い廊下での斬り合いは単身ならまだ良いが、足手纏いの俺がいたら清光も満足には戦えない…。
安定が俺の手を握り清光達の方とは逆方向に走り出す、ｷﾝｯｷﾝｯと刃がぶつかり合う音が少しずつ遠ざかる。
廊下側に面した広い部屋の中に二人で隠れる、安定は精神集中をし当たりの気配に気を配る。
悔しい、悔しい……、自分で何とかすると言ったくせに結局は安定と清光に守られっぱなしで、しまいには清光が身を挺して俺を逃がしてくれて、俺は何やってるんだ……、
ギシ ギシ ギシ ギシ
床の軋む音がこちらの部屋に近づいてくる、清光かと思ったが耳を澄ませると床の軋む音とガガガと何かが床を削る音がする……、きっと髭切だ。
謎の恐怖感に鼓動が早くなる、髭切に気付かれないように息を潜めるが足音が部屋の前で止まる、安定はジリジリと気配を消しながら入り口へと近づいていく……
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せーさん(プロフ) - 九十九さん» コメントありがとうございます！ 主人公の性格が迷子になってることが多いですが生暖かい目で見守ってあげてください(白目) (2018年1月15日 22時) (
レス) id: 67dd8b59a4 (このIDを非表示/違反報告)
九十九(プロフ) - 夢主、ノリツッコミ上手いｗｗ (2018年1月15日 21時) (レス) id: 6ccd555bc2 (このIDを非表示/違反報告)
せーさん(プロフ) - 【湊様】ご報告ありがとうございます！これからもよろしくお願いします☆ (2017年12月19日 21時) (レス) id: 67dd8b59a4 (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - 失礼します！膝丸の髪色は薄緑かと...お話面白いです！更新頑張って下さい！ (2017年12月12日 17時) (レス) id: ecb435e21b (このIDを非表示/違反報告)
せーさん(プロフ) - 【海猫ライアー様】ご報告ありがとうございます！さっそく直させてもらいます(￣▽￣;) こ、こんな駄作を面白いと言ってもらえるなんて(TT) ありがとうございます！ (2017年9月2日 0時) (レス) id: 67dd8b59a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せーさん | 作成日時：2017年1月21日 8時
