女子探検物語 ~絶望と悲しみに溢れている廃病院~ (ページ25)

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25、恐ろしさが溢れる病室その1 ページ25

〜星文廃病院、病室(305号室)〜

沙「此処って個室なんですね」

奈「うん。ちなみに305号室だよ。」

心「見て！あの花すごくキレイ！」

優「ホントだー！キレイ！」

彩「でもアレ作りものだよ。」

心＆優「あ！ホントだ！」

奈「嘘！？騙されてた！？」

心＆優「うん」

奈「…………はぁ……」

心＆優「えへへ……」

妹「彩乃お姉さんは何のお花が好きなの？」

彩「私はね、『ユリ』が好きなの！匂いが好きなんだ！」

妹「へー！私は向日葵が好き！お空に向かって伸びるのが好きなんだ！」

沙「毎年家で育てているもんね」

妹「うん！」

そんな話をしていると、心美の後ろにあったクローゼットが揺れた。

奈「心美！よけて！クローゼットが倒れる！」

心「えー？」

クローゼットが倒れようとしたその時！

優「心美ー！危なーい！！」

心「優愛！？」

バーン！！！

心美は優愛に押された。そしてクローゼットが倒れた。

奈「優愛！！心美！！」

心「うっ……痛っ…………」

彩「心美！！しっかりして！！」

心「うぅ……」

一方優愛は………

沙「優愛ちゃん！？しっかりしてください！！」

優「痛い……うぅ……」

優愛は奇跡的にクローゼットからは避けたが、足を捻って倒れていた。

奈「優愛？動ける？」

優愛は起き上がり、立ってみた。

優「うっ………痛い。」

奈「湿布貼ろう！座って！」

優「うん。」

優愛はゆっくりだがしっかり歩けた。奈月は病室にあった救急箱から湿布を取り出した。

奈「貼るね。」

優「うん」

奈月は優愛の足首に湿布を貼った

優「ありがとう。奈月。」

奈「大丈夫？この後も行ける？」

優「大丈夫！歩けるよ。」

奈「良かった！彩乃！沙緒ちゃん！心美は平気？」

妹「平気だよ！ちょっとつき指したけどすぐ治ったよ。」

彩「うん。」

心「ごめん。優愛。みんな。私のせいでこんな事に。」

優「平気だよ！心美！」

彩「これ続ける？」

心＆優「続ける！」

彩「はい…」

奈「よし！別の病室行こう！」

沙「はい。」

妹「行こ行こー！」

いきなりクローゼットが倒れるという事態が発生したが、大事には至らなかった。次は別の病室。何が起きるか分からない…………。

第26話ヘ続く