怖い ページ7
お酒を飲んだせいか頭が痛い。そういやミカイ途中で抜けたんだっけ。
様子見に行った方がいいかな。
ミカイ「アロハァ!」
アロハ「ミカイじゃん。ましになった?」
ミカイ「まぁね。カズラに引きずられて帰ったから色々痛いわ。ホントカズラって
オレに対する慈悲がないんだよw」
アロハ「それはそうとミカイ、もしかしてゲソ染めた?」
ミカイ「そっ。キレイっしょ?」バシャッ
アロハ「ちょっ、何すんだよwインクかかったらシャレになんねーよw」
ミカイ「アッ、外シタ。次ハ当テナイト。」
バケットスロッシャーソーダを構え直す。
アロハ「え?何言ってんの?」
ミカイ「何モ知ラナイ方ガイイヨ。ジャアネ、アロハ。」キュピン
スペシャルウェポン、クイックボムピッチャー!
アロハ「うわやめろって!殺す気か!」
ミカイ「冗談ジャナイカラネ。」
アロハ(やっぱ速いな.....避けれっかな..........)
ミカイが背後に回り込む。すかさずステップを踏んで振り向く。
素手とインクが大量に入ったバケツを持ちながらでも、このスピードの差だ。
今逃げても逃げ切れるかどうかも分からない。
ミカイ「終ワリニシヨウカ。」
アロハ(ヤベェ殺られる!)
すると、ミカイが動きを止めた。
ミカイ「アロハ、助けてくれ..........」
アロハ「え?ミカイ?」
ミカイ「お前を殺そうととするオレ自身が怖いんだよ。なんでオレがこんなこと.....」
アロハ「ミカイ.....」
ミカイ「いっそのことアロハ、オレを殺してくれ。頼む。」
ミカイは泣いていた。せっかく久しぶりに会えた従兄弟を自らの手で殺そうとしたのだから
無理はない。操られる側も辛いものである。
実際ミカイにかかる精神的負担は凄まじく、自我を保てるだけでもすごいのだ。
それでも彼は躊躇っている。殺すことを怖がっている。
ミカイ「無理なら逃げてくれ、今のうちに.....」
アロハ「わかった。絶対に助けてやる。それまで待ってろ。」
踵を返して走り去る。ごめんミカイ、救ってやれなくて。絶対に戻ってくるから。
「スマン、アロハ。」
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作者名:倉塚めろん | 作成日時:2020年7月20日 20時