【コロイカ】【アロハ、グローブ】クールな君は私を認めてくれますか

６　１０年前のあの日。過去編２ ページ8

(幼い頃の)Aside

日が沈みかけて、少し寒くなってきた。
今日で、また暫くグローブたちとは
会えなくなる。正直ちょっと寂しい。

私の気持ちを察するかのような
少し冷たい風が吹いた。

『グローブ…寒いでしょ？
　日も暮れたし帰ろ？』

グローブ「うん…そうだね」

寒くて、手をつないだ。
恥じらいはない。
グローブは大丈夫なの。

グローブ「風強くなってきたね…早めに帰ろう」

私たちはさっきより早めに歩き出した。
でもちょっと疲れちゃって、
赤信号の横断歩道で少し休むことにした。

『あとどれくらいかなぁ…』

グローブ「A大丈夫、もうすぐだよ。」



その時だった。
すごい音を立てて、
グローブの頭上の鉄骨が落ちてきた。

『…!?』

立ちすくんでいたグローブを押して、
私の右足は鉄骨の下敷きになって。

私は悲鳴を上げていた。









Aside

それ以来、私は右足を無くし、
義足をつけるようになった。

もともと私にはバトルのプロになる
夢があって。
当時はこれで夢は叶わないって決めつけた。
何でグローブを助けてしまったのと、
自分を悔やむこともあったりした。

グローブは自分を恨んで
私とは暫く関わらなくなっていた。
ごめんなさい、ごめんなさいって。


でも私は諦めないで、夢を追った。

右足が無いからって、
夢は叶わないってことはないと、
グローブに見せるためにね。


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過去編は以上になります

こんな過去を乗り越えて、
2人の今があるんですね。

事故の後、暫くは
関わらなくなっていた2人でしたが、
１年して、義足をつけたAちゃんが
『らしくない！』ってグローブを
一発殴って関係は取り戻せたそう。


そしていよいよアロハが
出てきますよ！お待たせしてすみません！

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