過去のしおり1 松浦匡希編 ページ6
俺はあの日、俺はみんなを殺した
1月22日
肌寒い日だった
その日は俺の誕生日だった。
このときの俺は虐待を受けてて、母さんはいつも怯えてた
父さんはいつも俺を殴った
母さんはいつになっても助けてくれなかった
でもご飯を毎日ちゃんと作ってくれた
お風呂にも入れてくれた
母さんはいつも優しかった。
母 「今日は誕生日ケーキ用意しとくね。」
m 「うん、行ってきます。」
外に行くとあいつらがいる。
「おい、来たぞ」
「へっマジ気持ちわりぃ」
「それな」
いつもいつもいじめられる
俺の何が悪いの?俺は何か悪いことでもしたの?
何もわからない・・・。
この日はたくさん雪を投げつけられた
中には石がはいっているものもあって、すごくいたかった
家に帰ると、母さんが泣いてた
m 「母・・・さん?」
母 「匡希・・・ごめんね。」
気がつくと俺は部屋の壁に横たわっていて、意識が朦朧としていた
母さんはずっと父さんに殴られてた。
なんで・・・なんでこんな・・・
部屋にはケーキや飾り、血が散らばっていた
俺は家を出た
何で出たのか、俺にはわからなかった。
裸足でとにかく走った。寒いとかどうでもよかった。
公園のブランコに座っていると、男の人が話しかけてきた。
これがさとっちゃんとの出会いだった。
s 「ねぇ、君大丈夫?」
m 「大・・・丈夫?」
意味がわからなかった。今まで聞いたことなかったから。
s 「何かあったの?傷だらけだし、裸足だし・・・」
m 「・・・」
s 「話してくれないかな?何があったのか」
この日初めて俺は、他人に対して話をした。
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作者名:as髭男 | 作成日時:2021年9月4日 0時