・ 【著者】小笹大輔 ページ23
ちゃんまつとさとっちゃんを車に乗せならちゃんと二人で家に帰った
ちゃんまつは重傷でさとっちゃんは気を失ってるだけだった。
ちゃんまつは酸素も足りてなくて、すぐ酸素を投入し始めた。
s 「んっ・・・大輔・・・。」
d 「さとっちゃん、無理に起きなくていいよ」
s 「ちゃんまつは?」
d 「大丈夫、疲れて今寝てるよ」
s 「よかった・・・。」
d 「ねぇさとっちゃん」
s 「?」
d 「なんで、ちゃんまつをこっちの世界に入れたの?」
s 「・・・」
d 「何か感じるものでもあったの?」
s 「・・・大輔はどう思う?」
d 「俺は・・・ちゃんまつはこっち側じゃない。ちゃんまつは本当なら普通に生きてるはずなんだ
現に、今回痙攣が出た。正直危なかった。
このままいけば、体どころか心まで・・・」
s 「俺も最初そう思ったんだ」
d 「えっ?」
s 「ちゃんまつは優しいし、銃を持つことだって怖い、なのに今もこうして殺し屋をやっている
もちろん俺への恩返しもあるんだろうけど、
自分の意思も入ってると思うんだ。
自分が初めて、仲間を作れて、輝けた場所だから」
d 「でも!!・・・俺は反対だ、ちゃんまつに苦しんでほしくない・・・」
s 「・・・大輔は優しいんだね」
d 「えっ?」
s 「人のことをちゃんと思ってる、いいことだよ。あのね、俺はちゃんまつに
苦しんでほしいわけじゃないんだ、気づいてほしいんだ。
殺すってことは暗いことだけじゃないって」
d 「さとっちゃん・・・」
s 「それがいい方向でも、悪い方向でも、俺はちゃんまつの家族として」
そうだ、俺たちは殺し屋でもあり、家族なんだ・・・。
でもね、さとっちゃん俺は怖いんだ
また、家族を失うんじゃないかって・・・。
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作者名:as髭男 | 作成日時:2021年9月4日 0時