白旗幸福宣言【Chris様リクエスト:すぱだり中也ちゃんと恋人君】 ページ47
中也さんの性別が女の子です。夢主様は男の子です。
苦手な方はご注意ください。
※
「手前ェ、睫毛長いンだな」
「綺麗な顔しやがって」
「愛してるぜ」
どれも熱烈な愛の言葉だ。
そして。
二人きりになれば腰を抱き寄せ。
お姫様抱っこで額に口づけ。
デートには薔薇の花束。
そんな気障な仕草全てが、中原中也に似合う。
問題は、だ。
中原中也が女性で、恋人の流華が男性という事である。
※
流華は中也の部下だった。
小柄だが、頼もしい姐さん。
そんな彼女に憧れて、恋をして。
『中也さん、好きです!!』
玉砕覚悟で告白した時の衝撃は今でも覚えている。
「俺が好きなのか?
は、可愛い事云ってくれンじゃねェか」
笑った彼女は、流華の顔の横にどん、と手を付いて。
そのまま、彼の唇を奪ったのだ。それも啄むような可愛さではなく。貪るような激しさで。
「付き合ってやるよ、ダーリン。
ただし、俺を退屈させんなよ?」
口角を上げて宣う姿は、どんな男だって落とせるイケメンだった。
※
そんなこんなで付き合い始めてからも、中也はイケメン女子だった。
『…ほんと、彼女がイケメンでつらい…』
「そりゃァ、良かった」
流華を自分の膝に抱き上げている時、彼女は満足げに笑う。
あまりにも、恰好良すぎる彼女に思わずため息を一つ。
「ため息なんか付くと、幸せが逃げちまうぜ?」
唇の端に、そっと口づけが落とされる。
「ほら。綺麗な顔してンだから笑えよ」
王子様みたいな笑顔でそんな事を云われたら、照れるしかない。
相手は、女性なのだけれど。
『中也さんのお陰で幸せです』
少しは、自分からも愛を表明したくて、彼女の唇に自分の其れを重ねる。
至近距離の、青い瞳がゆったりと笑んで。
そっと髪を撫でられる。
「やっぱ、可愛いな…手前ェ」
結局彼女には勝てないのだ。諦めて、流華は笑う中也の腕の中で力を抜いた。
――――
リクエストを頂きました。
Chris様誠にありがとうございます!
このようなモノでよろしかったでしょうか?
可能であれば感想をお願いいたします。
2016年12月4日ちょこ
御姉様と青い夜の残骸【ポップコーン様リクエスト:御姉様と織田作】→←学園騎士(ナイト)【白リンゴ様リクエスト:いじめられる夢主を助ける中也】
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ちょこ(プロフ) - パピルスさん» お待たせしました!先刻其の11にてアップ完了いたしましたのでご確認お願い致します。 (2017年10月29日 22時) (レス) id: 25228574eb (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - パピルスさん» お久しぶりです!!お返事遅くなり申し訳ありません!!(;´・ω・)リクエスト誠にありがとうございます!!10/27-29日頃アップにて書かせて頂きます!少々お待ちくださいませ! (2017年10月26日 0時) (レス) id: 25228574eb (このIDを非表示/違反報告)
パピルス - 記憶の雨の続編をリクエスト宜しいでしょうか。何年か過ぎて生まれ変わった2人を書いて頂きたいです!記憶は全くないけど何処か知っているような感じで惹かれ合うお話を書いて頂きたいです!お願いします(人´∀`*) (2017年10月23日 23時) (レス) id: 8aa7434c54 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - 黒鶫文佳さん» お待たせいたしました!!其の7にてアップさせて頂きました!ご確認よろしくお願いいたします! (2016年12月9日 18時) (レス) id: be59381d22 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - ふうかさん» お待たせいたしました!先刻其の7にてアップ完了致しましたのでご確認くださいませ! (2016年12月8日 23時) (レス) id: 2bc1ed36c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちょこ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/koro0311ko1/
作成日時:2016年10月28日 21時