めたもるふぉーぜ未満【桜様リクエスト:猫耳中也をいじり倒す夢主】 ページ32
≪悪ィ、助けて≫
そんなメッセージが携帯端末に届いた時流華は本気で焦った。
そして、恋人たる中也の家に急行したのだ。
結果。
今、彼女はお腹を抱えて笑っている。
なんせ、22歳の成人男性の頭にちょこん、と乗っているのだ。
ふわふわの猫耳が。
しかも、腰辺りには毛足の長い尻尾までついている。
此れは、笑う他に無い。
中也が紙に書いた処によると、梶井のおかしな薬の実験台にされたというのだ。
仮にも五大幹部に、梶井も大それた事をする。
≪仕方ねェだろ。書類手伝わせたから≫
『律儀だよね、中也って。
ん?なんで筆談なの?』
流華が首を傾げる。
中也はふい、と目線を逸らす。
お。面白い。
『ね、なんで?』
猫耳を摘まんで、撫でまわして。
其れでも逃げようとするから尻尾も擽ってやる。
「ふにゃぁ゛!!!」
『え?』
中也が「しまった」という顔で口を押えている。
流華は見開いた眼を数度瞬いた。
つまり。今鳴いたのは。中也なのだ。
『やだ、中也可愛い!!』
抱き着いたら「フシャァアアアアア!!!」と威嚇されたけど、気にしない。
再び筆談に戻った中也の説明によると、梶井が作ったのは【人を猫にする薬】だったらしい。
それが出来損ないだったお陰で、こんな中途半端な状態になったそうだ。
≪参った≫
『災難だったね』
≪撫でんな!≫
『だって可愛いんだもん』
そんな遣り取りをしながら、流華は笑って猫耳の付け根を擽る。
中也は眉をしかめたが、喉がゴロゴロ鳴っている。
本当に猫のようだ。
≪これじゃ、買い出しにも行けねェ≫
『なるほど、其れで私を呼んだ訳だ。
御夕飯、何食べたい』
少し考えて、中也は書きなぐる。
≪刺身≫
『ぶは!本当に猫!!』
≪うっせ!≫
『はいはい』
≪まぐろ、な≫
『ん』
猫耳に口づけをして立ち上がる。
また中也に威嚇されたけど気にしない。
梶井に電話して。効果がどれくらいか聞いて。
それから、あのふわふわを触りまくってやろう。
流華は笑って買い出しへ出かけた。
――――
リクエストを頂きました。
桜様誠にありがとうございます!
このようなモノでよろしかったでしょうか?
可能であれば感想をお願いいたします。
2016年11月22日ちょこ
記憶の雨【パピルス様リクエスト:「記憶の楔」続編】→←人形師と来訪者 【翠輝様リクエスト:人形師シリーズ、恋愛イベント】
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ちょこ(プロフ) - パピルスさん» お待たせしました!先刻其の11にてアップ完了いたしましたのでご確認お願い致します。 (2017年10月29日 22時) (レス) id: 25228574eb (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - パピルスさん» お久しぶりです!!お返事遅くなり申し訳ありません!!(;´・ω・)リクエスト誠にありがとうございます!!10/27-29日頃アップにて書かせて頂きます!少々お待ちくださいませ! (2017年10月26日 0時) (レス) id: 25228574eb (このIDを非表示/違反報告)
パピルス - 記憶の雨の続編をリクエスト宜しいでしょうか。何年か過ぎて生まれ変わった2人を書いて頂きたいです!記憶は全くないけど何処か知っているような感じで惹かれ合うお話を書いて頂きたいです!お願いします(人´∀`*) (2017年10月23日 23時) (レス) id: 8aa7434c54 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - 黒鶫文佳さん» お待たせいたしました!!其の7にてアップさせて頂きました!ご確認よろしくお願いいたします! (2016年12月9日 18時) (レス) id: be59381d22 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - ふうかさん» お待たせいたしました!先刻其の7にてアップ完了致しましたのでご確認くださいませ! (2016年12月8日 23時) (レス) id: 2bc1ed36c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちょこ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/koro0311ko1/
作成日時:2016年10月28日 21時