Halloween birthday!【桜様リクエスト:Halloweenが誕生日の夢主、激アマ】 ページ12
10月31日。
この異国の祭りが根付きだしたのはいつ頃だったろうか。
本来は魔除けの儀式だった。
それが転化して子供らが菓子を強請る行事になり。
今では、大人が仮装して乱痴気騒ぎをする日になっている。
けれど、中也にとって今日は其れよりもっと深い意味を持つ。
付き合いだして3か月になる流華。
彼女と初めて過ごす、彼女の誕生日なのだ。
特別に、自宅に招いて祝おう。
料理だって、作って仕舞えばいい。
紅葉仕込みだ。腕は悪くない…はずだ。
しかし、誰かを自宅に招いて手料理を振る舞うなんて、中也にとって初めての事。
忙しい仕事の合間に何度もリハーサルを繰り返してきた。
「絶対ェ成功させてやる」
意気込み充分に彼はキッチンへと向かったのだった。
※
午後6時。
軽やかな呼鈴。
中也が開けてやると、流華が笑っていた。
『お招きありがとう!』
手土産がワインとは洒落ている。
中也は微笑んで迎え入れた。
『うわ、凄い!!本当に作ったの!?』
食卓を見て上がる歓声に中也は鼻高々と腕を組む
所狭し、並んだ料理は、ちょいと焦げたりしていても十分に美味しそうな顔で食べられるのを待っている。
「さ、食おうぜ」
『わぁ!頂きます!』
二人手を合わせて。
流華の手土産で乾杯。
『美味しい!!』
眼をきらきらさせて料理を次々平らげていく流華。
そんな彼女に安堵しながら、愛しさを感じる中也。
『ご馳走さまぁ!』
「莫ァ迦。デザートがまだ、だろ?」
『え、デザートもあるの!?』
中也は口角を上げてオーブンを開く。
其処で、パンプキンタルトがほこほこ湯気を立てていた。
「誕生日ケーキの代わりだ。Halloweenだしな」
歓喜の悲鳴を上げて抱き着いてくる彼女に口づけを一つ。
「さて、と。
俺からは菓子を出した訳だが…
流華。Trick or Treat?」
そう云われた流華が中也から悪戯を受けるのは食後の話である。
――――
リクエストを頂きました。
桜様誠にありがとうございます!
このようなモノでよろしかったでしょうか?
可能であれば感想をお願いいたします。
2016年11月4日ちょこ
被加虐愛染 【ふらり火様リクエスト:被加虐情愛続編】→←遊戯の夜【壽巳様リクエスト:Sでヤンデレ中也】
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ちょこ(プロフ) - パピルスさん» お待たせしました!先刻其の11にてアップ完了いたしましたのでご確認お願い致します。 (2017年10月29日 22時) (レス) id: 25228574eb (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - パピルスさん» お久しぶりです!!お返事遅くなり申し訳ありません!!(;´・ω・)リクエスト誠にありがとうございます!!10/27-29日頃アップにて書かせて頂きます!少々お待ちくださいませ! (2017年10月26日 0時) (レス) id: 25228574eb (このIDを非表示/違反報告)
パピルス - 記憶の雨の続編をリクエスト宜しいでしょうか。何年か過ぎて生まれ変わった2人を書いて頂きたいです!記憶は全くないけど何処か知っているような感じで惹かれ合うお話を書いて頂きたいです!お願いします(人´∀`*) (2017年10月23日 23時) (レス) id: 8aa7434c54 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - 黒鶫文佳さん» お待たせいたしました!!其の7にてアップさせて頂きました!ご確認よろしくお願いいたします! (2016年12月9日 18時) (レス) id: be59381d22 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - ふうかさん» お待たせいたしました!先刻其の7にてアップ完了致しましたのでご確認くださいませ! (2016年12月8日 23時) (レス) id: 2bc1ed36c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちょこ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/koro0311ko1/
作成日時:2016年10月28日 21時