Sweet pea【鈴華様リクエスト：探偵社勤務の太宰妹クール系夢主】 ページ7
癖の強い黒髪。鳶色の瞳。白い陶器肌。
一目を引く美人だというのに、誰に媚びる事もない。
彼女の名は太宰流華。
苗字で分かるだろうが、太宰の妹。
そして、中也の自慢の恋人でもある。
そういう関係になったのは、18の頃。
中也は燃えるように流華を愛した。
流華も、中也といる時は楽し気に笑った。
けれど、別れは、やってきた。
織田作之助の死。
そして、太宰の離反。
流華は、兄と共に姿を消した。
たった一つ。
スイートピーの花を残して。
花言葉は「グッド・バイ」
そして「私を忘れないで」
其れを押し花にして、中也は誓った。
必ず、再開する。何があろうと、もう一度流華を愛する、と。
4年後。
待ち望んだ時は来た。
『……中也』
流華が、自分の名を呼ぶ。それだけが嬉しくて強く抱き締める。
彼女が探偵社の人間だろうが、気にもならなかった。
「……俺は、まだ手前ェを愛してる」
その言葉に、小さく頷く流華が、中也にただ、愛おしかった。
最初の一ヶ月は、少しぎこちなかった。
空白になって仕舞った4年を埋めようと、二人で色々な話をした。
二ヶ月目には、普通の恋人同士のように、一緒に出掛けた。
中也が流華が好きだった店に連れていくと、流華は嬉しそうに笑った。
それから三ヶ月程。
流華は探偵社寮を出る事になった。
『兄さん、私…幸せになるか』
「流華は俺が幸せにしてやるよ、義兄さん」
引っ越しの荷物を取りに来た中也が笑う。
そう、中也と同じ家に住むことを決めたのだ。
太宰は、最後まで抵抗していたけれど、今や探偵社とポートマフィアは同盟関係。
若い二人には何も障害は無かった。
「もう、勝手にいなくなンなよ？」
『うん……好きだよ中也』
二人、手を繋いで新居に帰る。
その日のうちに、中也の車は、謎の爆発によって焼失したのだった。
――――
リクエストを頂きました。
まったりすみれ様誠にありがとうございます！
このようなモノでよろしかったでしょうか？
可能であれば感想をお願いいたします。
2017年7月5日ちょこ
たなばた【日本民話・中国神話パロ】→←曼殊沙華の夜【まったりすみれ様リクエスト：双黒と部下夢主の三人で敵組織壊滅】
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ＡＳ(プロフ) - 何時でもいいので、書いて頂けたら本当に嬉しいです！(*´∀｀*)これまで数々の素敵なお話を本当にありがとうございました！ちょこさんの作品を通して、視野が広がり、中也さんをより好きになることができました。長々のコメント失礼しました、最後まで応援しています！ (2018年5月9日 21時) (
レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
ＡＳ(プロフ) - これまで読ませて頂いてきました！ちょこさんの作品はずっと尊敬していて、本当に素敵なお話ばかりで、表現も素晴らしく…本当にちょこさんの作品が大好きです。もし良ければリクエストで、死人の幸せの続きで、夢主が妊娠して結婚に至るまでを書いて頂きたいです。 (2018年5月9日 21時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃんりんご - 「死人の唇」の続編ありがとうございます！中也さんと夢主ちゃんが幸せに暮らしているのを見て、嬉しくなりました！こんな素晴らしいお話をありがとうございます！！それとお話を催促するような感じになってしまいすみません。あと少しですが応援してます！ (2018年5月9日 20時) (レス) id: 4d17e83c8d (このIDを非表示/違反報告)
ルキア@中原中也の嫁になりたい(プロフ) - ありがとうございます！この作品にあった「再会」そして「再熱」というお話（その５にあったはず…）の続編として、中也､自身の子どもに会うというお話を書いていただきたいのですがよろしいでしょうか？ (2018年5月9日 0時) (レス) id: c7e2de022e (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - トップにも書かせて頂いた通り終了間近となっております。なかなかお返事が出来ない状況で申し訳ございません。またリクエストを頂いてもお答え出来かねる事態も発生するかと存じます。ご了承ください。 2018/5/8ちょこ (2018年5月9日 0時) (レス) id: 25228574eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/novel/koro0311ko1/
作成日時：2017年7月1日 21時
