夢見るシエル荘４章 (ページ36)

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＃121 【そうだ！】ページ36

#You side

カランカランッ
素敵な扉を開けると

すずさんの姿はなく店長だけだった

『どうも』

店「お～Aちゃんいらっしゃい」

席に座り今日は木苺のお紅茶と紅茶のクッキーを頼む

『う～～ん美味しい！！』

店「ありがとう。よかった。ゆっくり食べなね」

『はい！』

店「それで？今日はどうしたの？悩める子リスちゃん」

リス？そこは普通、猫か羊では？
まあなんでもいいか

『あー。実はこの間話したちゃ、あ。レッドくんに避けられてるんです』

店「え～どうして？」

『それがわかったら苦労してないです～』

店「それもそうだね。う～ん１度彼としっかり話してみたらどうかな？」

『そうですね。そうします』

口では言ってみたものの
直接お前が嫌い、とかなんとか言われたら今度こそ立ち直れない

『あの、気になってたんですけど』

店「うん」

『店長さん、すずさんのこと好きですよね？』

店「お～よくわかったね。でもこれは茜には内緒ね？(笑)」

『え？どうしてですか？』

店「そのうち俺から言おうと思ってるから。タイミングってのがあるんだよ」

『そういうものなんですか』

店「男ってね、天邪鬼なの。だからきっとそのレッドくんも、
　案外Aちゃんが考えてることとは違うこと考えてるかもよ？」

『そうだといいんですけど』

そうなのかな～天邪鬼か...

美味しいお紅茶に口を付けていると
ブブッと携帯が揺れた

誰だろ

【げんた：Aもうすぐでつくよん！】
【げんた：会ったらハグ＆キッスしようね～】

！！！！

『ああああああああ！』

店「おおっとびっくりした～どうしたの？」

３人が大阪から帰ってくるの今日だった
すっかり忘れていた

急いで残りの紅茶を飲み干す

店「あらあら」

『店長また来ます！！すっごく美味しかったです！』
代金をりゅうさんに素速く渡し、店を出る

店「は～い気を付けて～またね～」

急いで家に向かう