夢見るシエル荘 ３章

＃Kaito.Mi ページ28

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宮「そろそろ終わりにしようか」
俺の一言で練習を終わりにする

入ってからずっと気になっていたもの
宮「あれなに？」

気になっていたものを指さしAちゃんに問う

『あ』
『お母さんから貰ったの』

宮「お母さんから？」

『うん。お母さんでかけてくるねって。お守りだと思って持っていなさいって』

大事に飾ってるから彼氏とかお兄さんとかからもらったものかと思ったら
お母さんからのものだったのか

大事にきれいな箱に飾ってあるそのペンダントを手に取り
眺める彼女はどこか儚げである

そしてそれを俺に差し出す

宮「え？」
当然俺は混乱している

『海斗くんもっててくれない？』

宮「俺が？」

『うん』

俺がもっていてくれだと？そんな大事なものを？

宮「でもそんな大事なものを俺にいいの？」

『ドラマが終わるまで。無事に成功するようにもっていてほしいの』

何かを決心した凛々しい顔で俺の目を見て言われたら断れない


宮「わかった。」

目を合わせていられなくなり受け取ったペンダントに視線を逸らす

お守り、か。


『ありがとう』

ほっとしたAちゃんを横目に見て俺もそういうものってあったかなと考えるのと同時に

大事なものを俺に預けてくれたことが密かにうれしかった

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