夢見るシエル荘 (ページ44)

今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:79,062 hit

＃Kaito.N ページ44

#Kaito.N side

中「こいつっ！」

怒った俺はこいつからカップを奪い中身を飲んでやった。

『あ、おいっ！！！なにすんのよ！』

なん、だ、これ。

中「、、い。」

中「う、まい。」

うまい！うますぎる！今までこんな紅茶飲んだことねぇ！

『へ？』

不思議そうに俺のことをポカーンとみるこいつに問う。

『え、何って。私が作ったお紅茶だけど？』

つくっただと？なんなんだこいつは。

『そうだよ、そんなに気に入った？』

気に入ったも何も最高だ。

中「あぁ！めっちゃうまい！」

あまりの美味さに興奮していると目の前に奴の顔が

中「『あ。』」

中「わ、わり。これ返す。」

風呂の件から何だかやりずれーんだよな。
むずむずするというか、ドキドキするというか。なんか。

『新しいのちゃんと沸かしてあげる。そしたらもっとおいしいよ！』

俺のために作ってくれるようだ。
何やらめんどくさそうなことを始めた。

中「うんっまぁ！！なにこれ全然違う。うまっ！」
さっきのも美味しかったがこれはこれで違ったうまさ。

『ありがとう(笑)飲みたかったらいつでも言って、作るから』

中「まじ！案外お前いいやつだな！」

まぁ、この紅茶が飲めるなら悪くないか。
素直じゃないな俺。

一応さんきゅっ！とお礼をいってにやけを抑えつつ、
暖かいマグカップを両手で持ちながら自分の部屋に戻った。