夢見るシエル荘 (ページ5)

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＃3 【豪邸と彫刻】ページ5

#You side

翌日。

『こ、こだよね？』
昨日言われた場所へと向かうと。
なんということだろうか、都内の高級住宅地のわかりにくいところにひっそりと
大きなお屋敷のような豪邸がそこにはあった。
もはやひっそりではないなこのレベルは...。

門の前であたふたしていると、トラのオブジェが動いた。

トラ「名を申せ」

『え、あ、京空Aです。』
えええ。こわ。
私が名前を言うと大きな門が重そうな音とともに開いた。

『す、すごい』

少し歩いたところに玄関と思われる扉があり。ノックする。

？「はーーい」
ドキドキする。

扉が開いてギョッとする。
そこには。

？「君がAちゃん？」

『は、はい。』

綺麗な顔をした男の人が立っていたからだ。
彫刻みたいだ。

『彫刻。』

？「え？(笑)」

『あ！いや、す、すみません』

？「はは、面白いねAちゃん」

『あはははは...。』

？「ああ俺は川島如恵留。よろしくね」

『川島さん。初めまして、京空Aです。』

如「如恵留でいいよ、Aちゃん」

『如恵留、さん』

如「うん、まあ最初はそれでいいか。さあ皆いるからついてきて」

　『はい。』

女の子いるかな...。

期待と緊張で胸がはちきれそうだ。
まさか男だらけ何てことはないよね。まさか...ねぇ。