夢見るシエル荘

＃Kaito.N ページ22

#Nakamura side


夕飯を食ってからゲームしてたらいつの間にか寝ちまった。

顔洗って、歯磨こうと洗面所に向かうと明かりがついている。
海斗今日はずいぶん長風呂だな。


そんな呑気なことを考えながらドアを開けるとそこには



『ちょっっ！』


中「おまっ！な、なにしてんだよ！」

風呂あがりだろう、裸のあいつがいた。

『ちょ出てってよ！！変態！！』


中「あぁ出ていくよ！はぁ！？お前がカギ掛けないのが悪いんだろ！」

なんで俺が変態って言われなきゃいけねーんだよ！！
ふざけんな！

とっととその場から出ようとすると呼び止められる。

出て行けって言ったすぐに待ってってなんだよ
あーーもう！


『ま、まって！！』

中「んだよ！まだ文句か！？」


『い、や、あ、あのぉ....』

中「なんだよ！急にごもりやがって」

ごもごもしゃべりやがって、はっきりしゃべろよ


『タ....オル』

は？何だって？

中「は？」

『タオルを忘れてきてしまいまして』


中「はぁああ！？ったくよ。ちょっと待ってろ」


なんなんだこいつは。バカなのか？
まったく、やってらんねー
でもこいつの裸を見てしまった以上持ってこないわけにはいかない。
しかたねぇな。はぁ。





だから嫌だったんだよ。
女なんて。



中「あっちぃ」



俺は風呂の湯気で火照った顔を袖で隠しながら自室へ急いだ。

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