夢見るシエル荘

＃12 【誤解】 ページ19

#You side


ほっくんとの電話が終わりそろそろお風呂に入ろうと思い
のえくんに聞きに行こうと部屋のドアを開けたとたん
ドンッと大きな音とともに一瞬凄い声と悶えるまつくの姿があった。

その状況を見てドアがぶつかったのだとわかった。


『あ、ごめんなさい！まつく！！！』

倉「ん、だい、じょうぶ。」
まだ痛そうだ。

『ごめんね？冷やすものもってくる？』


まつくの顔を覗き込む。
ぱちっと目が合う。


なんて綺麗な顔なのだろうか。羨ましい。


あ。目を逸らされてしまった。
私の事、まつくはどう思っているのかな。


倉「な、なに？」

『え、あ、いや、本当に大丈夫？』

倉「うん。大丈夫だから気にしないで」

『そっか。わかった。ごめんね。それよりも私に何か用事？』

倉「あ、風呂。開いたよって言いに来た。」

『そ、そっか。ありがとう。』

倉「うん。どういたしまして。じゃあ」


『あっ！』

倉「え？なに！？」

『お風呂場、教えてください』

倉「あぁ。ついてきて」

『ありがとう』

倉「うん。」



私は何を考えているのだろうか。

お風呂上がりで髪が濡れていてさっきとは違う雰囲気で
かっこいい、と思った。
改めてみる顔は夕方にも思っていたが整っていてかっこいい。



そう考えていたことがばれないように俯きながらまつくの後をついていく。

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