夢見るシエル荘 (ページ8)

今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:79,029 hit

＃6 【距離感2】ページ8

#You side

勢いよくしめちゃんとやらを引っぺがし
叫んでいた彼が目の前にずいっと顔を近づけてきた。

『ち、ちかい。』

如「こらこら、元太。Aちゃんが困ってるでしょ」

元「あああごめんね！！Aちゃんがかわいくてつい！！」

『！！！！』

元「おれ、まつだげんた！！よろしく！！」

彼は勢いよく右手を出してきた。
握手ということだろうか。私も同じように右手を出す。
ガシッとつかまれた右手はぶんぶんと上下に振られ腕が捥げそうだ。

如「こらこら、Aちゃんの腕が取れちゃうよ元太」

その通りだ如恵留さん。

元「わあごめんね、Aちゃんに会えたのが嬉しくてつい」

なんてかわいらしい生き物なのだろうか。

『ううん、全然大丈夫です。私も元太？さんに会えて嬉しいです』

元「ねえ！聞いた！？如恵留！今嬉しいって！」

如「うん、聞いてたよ。Aちゃんは優しいよほんとに」

如恵留さんに優しいと褒められたリ、しめちゃんや元太さんに可愛いと言われたり
嬉しい事ばかりだ。

元「てか、俺のことも元太て呼んで！」

　『げ、げんた』

元「うえええええい！」

如「もう、元太うるさい(笑)」

『ふふふ』

元「あ！笑った！かあわあーい！」

な、なんて？

如「ねえ、俺のことも、如恵留て呼んでくれない？」

『如恵留さんは、のえくん』

如「いいねぇ、最高。ありがとう」

そういってまたもや頭をポンポンとされる。

あぁお兄ちゃんにあいたいな。