ハルハルちむすん７

深い信頼。 ページ26

撮影は時間を見つけたらすぐ。

セットの中でわたしとウヨンさんだけだし
すぐに終わりそう。


この企画書の『永遠の片思い』にはドキンとしたけど・・


シニョン「ああ、でもそれは恋人同士でも兄弟でも家族でも、お互いを思い合っていたとしても、思い方で感じるものでしょ！？だから寂しく受け取らないでね！？」
A「はい。(笑)大丈夫です。(笑)」

シニョン「変な意味じゃないからね！？」
ウヨン「ヌナ、どんな意味だよ、変な意味って！」

シニョン「なんかいっぱい考えないでね！？」
ウヨン「トッキヌナ俺を無視しないでよ！」
シニョン「ね、Aちゃん、広い目で見てね！？」


必死な様子のシニョンさんが
とても可愛いくて
温かさをじんわりと感じられて

わたしは嬉しくなった。


A「シニョンさん大好きです。」
シニョン「え！！！！わたしも！わたしも大好き！何よ〜！なになに！」

シニョンさんの大きな胸にぎゅっと抱きしめられて
ホッとした。

ウヨン「・・なんだよぉ〜・・」

ウヨンさんが寂しそうな声出してて、それも可笑しかった。


シニョン「Aちゃん、感謝してるからね。いつもテレビや雑誌で『HEART』の化粧品を宣伝してくれて・・使ってくれて、こうしてCMもずっと出てくれて・・」


シニョン「わたしたちには深い信頼関係が成立してるよね？」


シニョンさんが真面目な声で話し始めた。

わたしは
決めたらそれだけだから・・
信用したら
それ以外は絶対に目に入らないから・・

色々と広く、上手に付き合うのが苦手だから

初めて起用してもらえた『HEART』に
わたしがスキャンダルで大変だったときにも支えてくれた『HEART』に

ずっと恩返しをしたいと思ってる。


シニョンさんたちが居なかったら
あれを乗り越えることできなかった。

ミンジュンさんもそう
ジュノオッパもそう・・

みんな。
みんなのお陰で今ここに居る。


A「はい。信頼してます。」

シニョン「うん、だから・・Aちゃんを悲しませるようなことは絶対しないから・・」

A「分かってます。ウヨンさんとシニョンさんが居たら、絶対素敵な作品になると思うから・・」

ウヨン「・・・そうだよ。そうだ・・間違いない。」


三人で企画書をもう一度見返して
細かく打ち合わせをした。


『永遠の片思い』


お互い思い合ってるウヨンさんとわたしの

切ないくらいの思いを

30秒からのCMで表現できたらいいなって

そう思った。

会わないまま。→←ずっと、気になる。（ジュノ）

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