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結構運悪いんだろうな、わたし。
柄悪い染め髪男に掴まれている腕を冷めた目で見ながらそう思う。
あーあ。田中が遅れなければ、こんなんならなかったのに。
田中を恨んでも仕方ないので、手を振り払ってみる。
『お姉さん、お願い。遊ぼ？』
彼の甘えたような声にわたしは目をそらした。
お姉さん、と呼ばれるような年頃じゃないし、何故こいつのが絶対年上。
老けて見えるって言いたいの？とイラつく。
「悪いけど人を待ってるので。」
『でも遅いじゃん。そいつすっぽかすんじゃね？』
「…来るから」
田中のあの笑顔を私は頭の中で思い出して絞り出した声で言う。
『いいじゃん。あいつ今女といるんじゃない？』
そういって下品そうに笑う彼らの姿を、ゴミの塊を見るような目で睨む。
田中がどんなやつか知らないくせに、決めつけんな。
「…田中は来るもん、」
怒鳴るつもりだったけど、なんか怖くなって小音で言ってしまう。
田中は、私のことをいつも励ましてくれる。
田中は、私が落ち込んだ時いつも相談に乗ってくれる。
田中は馬鹿だけど、馬鹿だけど。
彼と一緒にいる時間は、やっぱり心の底から『楽しい』って思えるんだ。
『あ？いいから来いよ』
よくない。
よくないから。
「私が待ってるのは田中なの！！」
私は上を見上げて牙を剥いた。
『うっせーやつ。黙ってゆうこと聞いとけよ！』
そんな私を嘲笑うように、彼が私の胸ぐらを掴んだ。拳が降ってくる。
ぎゅ、と反射的に目を閉じた。
けど拳は降ってこない。
＿＿＿＿＿＿「…にしてんの」
代わりにずっと待っていた声が耳に届いた。
「…たな、」
田中、と呼ぼうとしてやめた。その横顔があまりにも怒りに燃えていたから。
樹「お前俺の彼女に何してんの？」
『…っち、彼氏持ちかよ、この尻軽！』
尻軽、て叫ばれてちょっと「は？」ってなったけど、すぐ田中に向き直る。
…彼女。
今確かに田中はそう言ったよね？
「…田中？」
樹「…ごめん、彼女とか嘘ついた！」
タピオカもう一杯追加する！？とか申し訳なさそうに言う田中に、私は笑う。
でもちょっと「嘘」っていうのに悲しくなった。
「うーん、別に迷惑じゃないけど」
この一言をきっかけに田中が私との関係を発展させたんだ。
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きょーもとのこうもり - お久しぶりです！！めっちゃ遅いけどあけおめ！！(言ってなかったよね?) もうすぐ冬終わっちゃうよ！！忙しいかもだけど更新頑張って！！ (2020年2月2日 6時) (
レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
ぽむりんこむ - つくもさん» いつのまに樹担なったん！ (2020年1月6日 16時) (レス) id: 29c2150e0f (このIDを非表示/違反報告)
つくも(プロフ) - ぽむりんこむさん» ごめんね！私！(あら？私樹担だわ！？) (2020年1月6日 14時) (レス) id: 719958ae53 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむりんこむ - きょーもとのこうもりさん» この作品が完結したら！って感じで！ (2019年12月21日 17時) (レス) id: 77570be88d (このIDを非表示/違反報告)
きょーもとのこうもり - ぽむりんこむさん» 本当に！？めっちゃ楽しみ！！ (2019年12月21日 13時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽむりんこむ | 作成日時：2019年10月13日 16時
