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次の日



田中はあからさまに私を避けるようになっていた。


話しかけようとしても、すぐに何処かへ言ってしまうし、授業中だって寝てるし

いつも一緒に食べてるお昼も、今日は一人。




「…なんで」





そう呟くと、嫌がらせかのように腫れている青い空を見上げた。

いつも食べてる屋上は、なんだか田中がいないと違うとこのように感じさせられる。





その時、屋上のドアがキィと古びた音を立てて開かれた。



「!」




田中!




そう思って振り返ると、そこには金髪の美形……京本くんが立っていた。





「京本くん…」



京本「よ。一人なんて珍しいね」





京本くんは「隣いい?」とたずねると、アスファルトの上に座った。


なんでここに………






京本「いっつも樹と夫婦漫才してんのに、なんで今日は喋らないの?」


「夫婦漫才って、」


京本「みんなちょっと楽しんでるよその会話。」





ふ、と頰を緩める京本くんはやっぱりかっこいいし、好きだって思うけど……


頭の中に浮かぶのはいつも田中の表情で。






京本「ね、見て?」







浮かない顔をする私の肩をポンっと叩いて中庭を指差す京本くん。



そこに目を移すと



「え…」





学年1かわいいと噂されている橘さんが、いた。




橘さんの正面に立っているのは田中だ。


すぐに状況は想像できた。



告白…………か、




見てられなくなって、少し目線をずらしてしまう。





京本「付き合うのかな、あの2人」



「!」





京本くんの方を勢いよくみると、意地悪そうに口角を上げて笑ってる。





京本「夫の浮気現場だね」


「夫じゃないし、まず付き合ってな……」


京本「じゃあ樹が他の女と付き合ってもいいんだ。」





厳しい視線と言葉が私に投げかけられる。


良い…わけない。









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きょーもとのこうもり - お久しぶりです!!めっちゃ遅いけどあけおめ!!(言ってなかったよね?) もうすぐ冬終わっちゃうよ!!忙しいかもだけど更新頑張って!! (2020年2月2日 6時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
ぽむりんこむ - つくもさん» いつのまに樹担なったん! (2020年1月6日 16時) (レス) id: 29c2150e0f (このIDを非表示/違反報告)
つくも(プロフ) - ぽむりんこむさん» ごめんね!私!(あら?私樹担だわ!?) (2020年1月6日 14時) (レス) id: 719958ae53 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむりんこむ - きょーもとのこうもりさん» この作品が完結したら!って感じで! (2019年12月21日 17時) (レス) id: 77570be88d (このIDを非表示/違反報告)
きょーもとのこうもり - ぽむりんこむさん» 本当に!?めっちゃ楽しみ!! (2019年12月21日 13時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽむりんこむ | 作成日時:2019年10月13日 16時

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