【ONE PIECE】金木犀の香り (ページ5)

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ドフラミンゴsaid

浜辺で見つけた女

……いや、少女か

喋ることが出来ないらしい

まだ手が震えている

ジョーラ達に頼んで

風呂に入れたし服も変えた

ここは暖房があるから寒くねェはずだが…

ド「嬢ちゃん……怖ェのか？」

あ『っ…！』

少し目を見開いてこっちを見る限り

図星だったんだろう

【ごめんなさい】

何かを書いたと思ったら

謝罪の言葉だった

ド「なぜ謝る？」

【どふらみんごさんのおかげで】

【たすかったのに】

【わたしのせいできをわるくした】

ド「…」

【だから、ごめんなさい】

ド「フッフッフッ…そうかァ……」

あ『…？』

ド「嬢ちゃんはおれが
怒ってるとでも思ったのか？」

【ちがうの？】

ド「おれァ怒っちゃいねェよ
嬢ちゃん…嫌じゃなけりゃあ
ここに置いてやるよ」

あ『！？』

ド「気に入った」

【いいの？わたしがいても】

ド「大丈夫だ」

【ありがとう】

途端にポロポロと

Aの目から涙が溢れる

ド「トレーボル！」

ト「んねー？呼んだー？」

ベトン、と音を立てて来たのはトレーボル

ド「近いぞ」

ト「近いー？近いからなにー？んねー」

ド「Aをおいてやっても良いだろう？」

ト「Aー？」

【よろしくおねがいします】

ト「ドフィが良いなら良いよーんねー」

ド「悪ィな」

【とれーぼるさんありがとうございます】

ト「気にするなー」

ド「A、部屋に案内する」

【はい】

ここで、初めて

Aが少し微笑んだ

それは、ガキらしくて

やはり、コイツはガキなんだと思った