ハロウィン系レンアイ【浦島坂田船】【大型コラボ】 (ページ9)

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Aside

｢き、えた…？A…？｣

そう呟くうらたんの声が聞こえる。

動揺して立ちすくむ君の姿を、空から見下ろす。

もう君には私の姿は見えてない。

『ごめんね。ごめんなさい…』

ずっと一緒にいれなくて。

君を置いていってしまって。

約束を何も守れなくて。

ごめんなさい。

代わりに

"今年のハロウィンはただの平日にしない"

って約束だけは守ったから。

だから、許して。

ぼろぼろと涙を零す君が見える。

私はもうその涙を拭うことすらできない。

君には触れられない。

(だって私は…

もう、死んじゃってるから)

,

『お願い、泣かないで…』

君に近づいて、頭を撫でる。

実際には触れられないけれど。

ふりだけでも、させて。

そしたら君は顔をあげて、

｢A、あい、し、てたよ…｣

と泣きながら微笑んだ。

それに胸がぎゅっと締めつけられる。

(最後にその言葉が聞けてよかった。

それだけで十分だよ…)

『うらたん…ずっと、大好きだよ』

私の頬を一筋の涙が伝った。

.

君が望んでくれるなら、来年も会えるから。

１年後、君が会いたいと願ってくれたなら…

また、君に声をかけるよ。

Fin