クーデレな彼らの恋模様 (ページ4)

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クーデレ日記　３ページ4

掃除の時間――。
これは、誰もが面倒だと思う時間だ。
だが、私の友人海山(うなやま)あずみ…あずは違かった…。

「ほらほらっ！見てみて！
　高上(たかがみ)君だよっ！」
廊下掃除をしながら海山ははしゃいでいた。

「うるさいよ、あず…。
　本人に聞こえちゃったらどうするの？」
Aはため息交じりで言った。
あずは、何かと人から頼りにされてそして人から信頼されている。
…が、あずは彩実(あやみ)とは違うが『変態』だ。

「うーん、そうだな…
　それもあるしな。
　よし、高上(たかがみ)君を今日から『ムッつん』と呼ぼう！」
海山は満面の笑みで言った。

「ムッつん？何で？」
Aは考えながら言った。

「ほら、高上君ってさ『ムッツリ』じゃん？
　だから、それをかけてムッつんみたいな？」
「なるほど…あずはネーミングセンスが良いなぁ。」
Aは微笑みながら言った。
…ムッつんねぇ。
Aはそう思いながら高上君を見た。
すると、それと同時に高上君と目が合ってしまった。
それを、スルーするかのようにAはプイッと背けてしまった。

今、可愛いって思っちゃった……？
いやいや、そんな事は…ストーカーになるもんか！！
Aはそう思いながら掃除をした。

・

掃除もやっと終え、自席に座った。
全員が座り終えると、先生が口を開いた。

「明日から数学があるが…。
　その数学のクラスが割り振られる事になった！」
そういうと、クラス中はざわつき始めた。
つまり、数学の授業では『普通』と『まぁ良い』に分かれるという事だ。

「数学クラス割り振りぃ！？
　…絶対Aは入るよね。その『良いクラス』のほうに。」
「そうだ、そうだ！」
海山と小幡は言った。

「そ、そんな事無いよ…。
　うちバカだから…」
Aがそう言おうとすると「嫌味か貴様は！？」と、小幡は言った。

「い、嫌味じゃねーしっ！！」
「A、上品に言わないと…ね？」
Aがむきになっていうと、海山は黒い笑みで言った。

「う、は、はい…。
　い、嫌味ではありません。」
Aは渋々言いなおした。

「でもさ、絶対に小山(こやま)君と高上(たかがみ)君は
　良いほうのクラスだよねー。本当、カッコいい…。」
「乙女チックだね、あず。」
海山はうっとりそう呟くと、Aは微笑みながら言った。

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