いつもと変わらぬ日々を愛し続けられるのならば。/歌い手大型コラボ

僕を癒してキスをして。まふまふ/めろんぱん ページ4

いつだったかは忘れてしまった。

僕が君に告白をした日も、
初めて君とキスをした日も、
身体を重ね合ってお互いを確かめ合ったことも、









君が、
僕の前から消えてしまった日だって。

正確に言えば、
彼女は消えてなんていないんだけど
それでも僕の隣からは居なくなってしまったね。

どうしてかなんて、
とうに忘れてしまったよ。


覚えていたって、
良いことなんてないんだから。



考えてみればおかしかったんだ。

僕が、
あんなに幸せだったことが。



きっと夢だったんだね。

でも僕は、
キミを愛していたよ。

僕以外の男性を好きになったなんて
その時はひどいと思ったけどさ。


寝転がって、
一緒に星を見に行ったね。


きらきら光ってて、
綺麗だねって笑って、
星の真下でキスをして。


僕には贅沢すぎたんだな、と
今更ながらにそう思う。






その時、
家のインターホンが鳴った。

今少し忙しいんだ。

どうせ宅急便か何かだろうと
そのまま出ずに放っておくと
もう一度インターホンが鳴った。

なんなの。


そう思いながら、
玄関に思い足を運ばせると
そこには顔を真っ赤に染めて、息を切らしている彼女がいた。


「A…」
「まふ、く、ごめんなさ、」
「ど、うしたの」
「嘘、なの」


嘘？

もしかして、
なんて期待した僕は
果たして正解だったのか。

それとも、


それでも僕には、
彼女を見たら涙が溢れてしまって。


「他の人が好きなんて嘘だよ」

「まふくんが好き」


そんなことを言うから、
僕は耐えられずに彼女を抱きしめた。


おかえりって、
また愛してくれるかなって
そんな気持ちを込めて。


彼女が浮気をしていたことなんてしってる。


今だって、
僕に抱きしめられて笑ってるのを知ってる。


けど、
僕は残念だけど
こんな最低な彼女に惚れてしまった。


どこに行ったっていい。


いいから、


だから、
たまにこうやって帰ってきて
僕を抱きしめてキスをして？









愛に飢えてしまった僕を、



いや、
君の愛に飢えてしまった僕を

たまに、


たまにでいいから癒しにきて？


。

幸福依存 Eve/千夜→←負け戦 Sou/月乃 雫

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