君の好きなとこ ar × ym

No.2-1＊拗ねた横顔 ページ3

side #ar




元はと言えば、原因はあちらにあるはずでした。




山田がオフ。でも今日は火曜日。

ご存知の通り俺には某昼の生放送があるわけで、ロケの収録もあって夜までスケジュールはいっぱい。

そんな中山田は、得意の圭人と得意のカフェ巡りしてくるって朝からLINEを飛ばして来た。

まあ、そんなことじゃあこの大貴さんは怒りませんよ。そんなことじゃあね。

さらに訪れた次の涼介のオフの前日。メンバーの半分は丸一日オフで、俺もそうだった。
約半年ぶりに被ったオフを恋人との時間に...なんて当然そう思ってた俺は軽く聞いてみたんだよ、


明日どうする？



なんて、
当然出かけたい場所が返ってくるんだろうなと思ってたら


ym「俺、明日圭人と雑貨屋行くよ？」



だから、なあに？
と言わんばかりの小首を傾げる姿。いつもなら可愛いなと思うところなのに今日はどうにも喉の奥が引きつるぐらい深呼吸が必要だった。
出ないと、怒ってしまいそうだった。

まあ...まあね、長い付き合いですから。それくらいじゃ怒りませんよ大貴さんは。たった1日、被ったオフに圭人を優先されようが怒りませんよ。大貴さんですから。


ar「そっか、いいの見つけてこいよ？」


なんてちょっと兄貴面して告げた俺を、高木辺りなら褒めてくれるはずだ。

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