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4. ページ4

私の家の前に着くと

「ありがと、送ってくれて。」

私の家は優太と葵と
偶然にも家が近かったから
毎回送ってくれていた。

それが2人と仲良くなったきっかけでもある。

「ん。
じゃあ、また学校でな!」

そういって別れて
部屋の中に入る。


はぁーと
ひとつため息を吐いて
着ていた制服を脱ぎながら
優太の口から葵が好きという事実を聞いたこと
が重くのしかかって胸がギュッと締め付けられた。

いいな。
葵は。

優太の幼なじみで。
かわいくて。
彼氏もいて。

そして何より
優太に思われていて。

いくら
そうおもっても
私は葵には
なれなくて。

ましてや
葵の変わりになんてなれるわけでもない。

これを思うたびに私は毎回
虚しくなる。


この想いをかき消すかのように
シャワーを浴びて
今日あった出来事を
一度リセットする。

お風呂は
私の唯一の
癒しな場所だった。

次の日。優太とは
一緒に学校に行くわけでは
ないんだけど
時々、家が近いからか
朝会うことがあるから
一緒に登校する。

今日は
その愛おしい背中を家を出てすぐに
見かけたから

「優太ー!」

と声をかけて近寄ると

「葵?!」

その隣には珍しく
葵がいた。



「そんな驚かないでよ!!
前は一緒に登校してたじゃん!」

「え、だって、ずっと
彼氏の家からとかが多かったから!」

そういうと少し罰が悪そうに


「あ、、っと、その

別れたんだよね、、」

衝撃的だった。

それって、

そんなのって、


優太にとって都合が良すぎるじゃん。

優太の方を見ると
既に話は聞いていたのか
あちゃあーみたいな苦笑いをしているけど

どこか嬉しそうで
一緒に登校できたからとかそういう
喜びだけじゃないってわかってしまった。

「、、えっ、そっか、、」

「そーんな悲しい顔しないで!
私なら大丈夫だから!次がある!」

ごめん。葵。
そうじゃないんだ。

私は、
自分にとって都合が悪いから
こんな反応しかできなかったの

こんな最低な私を許して。

----。

3人で登校して席に着くと
先生が不思議な顔をしていた。

それもそうだ。
葵がホームルームまでに
ちゃんと着席しているから。

でも特に触れることはなく
ホームルームを終えると


「聞いてヨォ〜。!」

と葵が私の机になだれ込んできた。

多分彼氏のことだろう。

優太のことを見ると
聞き耳を立ててるのが
わかる。

5.→←3.



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さえ(プロフ) - ゆきさん» ずっと見てくださってて嬉しいです!今少しずつではありますが頑張っていますのでまとめて出すのでお待ちいただけたらと思います(^○^)待たせすぎなんですがね、、笑でもちゃんと完結させます!!本当に励みになります!ありがとうございます! (2022年9月24日 1時) (レス) id: 73079acea1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 再開待ってましたー!やっぱり良い作品なので更新めっちゃ嬉しいです! (2022年9月22日 16時) (レス) @page40 id: 66cb097511 (このIDを非表示/違反報告)
さえ(プロフ) - そなさん» ありがとうございます!どう言う感じにするかは決めてありますのでお楽しみにしていてください(^○^) (2022年9月7日 14時) (レス) id: a58cfbc4e2 (このIDを非表示/違反報告)
そな(プロフ) - 更新再開嬉しいです!紫耀くん切ないけど、、岸くんEND期待してます!笑 (2022年9月6日 15時) (レス) @page40 id: b451bcce77 (このIDを非表示/違反報告)
さえ(プロフ) - 小袖さん» 定期的に見てくださる方がいるので、わたしとしても完結させたいです!頑張りますのでその時はまた見てください☺︎コメント本当に嬉しかったです!いっぱい素敵な作品あるのに見つけてくださり、ありがとうございます! (2022年8月14日 20時) (レス) id: 73079acea1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さえ | 作成日時:2019年12月14日 12時

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