片想いの行方

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紫耀がモテるのは
なんとなくわかった。

イケメンで優しくて
面白くて天然で

モテ要素の塊だとおもった。

「紫耀！
これからよろしくお願いします！」

「え？？？

あ！うん！よろしく！」

それから冬休みは
バイトの生活を過ごして
紫耀ともすごく仲良くなった。
冗談も言えるような仲だし
バイト終わり一緒に帰るようにもなって
優太と葵のことはすっかり忘れていた。

けど、
1番考えたく無い
日はちゃんとやってきて

ぴこんっ。

となった携帯を
みると

"久しぶり。
一様Aには言っときたくて。

初詣、葵と行くことになった。"

それだけ
メッセージが来ていて
告白するなんて言葉はなかった。


でも、わかる。
きっと優太はこれにかけてる。
必ず告白する。

紫耀のおかげで
沈んでいた冬休みも
割と楽しく過ごせているから
今まで無視した分と
優太の幸せをちゃんと願って

頑張れと言うスタンプだけ送って
バイトに向かった。


ーー。

「おはよーございます！」

元気よく挨拶をして入った休憩室には
紫耀がいて

「はやいね？」

「え、、、うん笑 」


なんか、様子がおかしい。
落ち着きがないと言うか


「どしたの？
具合悪い？」

「や！ちがう！


てかさ！A初詣一緒に行かない？」

わぁお、
すごい単刀直入。
すごい突然。

わかりやすいくらいの動揺笑

その光景がおかしくて笑いそうになっていると


「いや！もし忙しいとかだったら
全然いい断って！」


焦っている紫耀をみていると
楽しくなっちゃって

モテるのにわたしと一緒に
いていいのかなとおもったけど、
わたしも紫耀と行きたいとおもった。

わたしもしかしたら前に進めてるのかも。
このまま、紫耀のこと好きになれるのかもしれないとおもった。

「んーん。断らない！
一緒にいこ！」

「え？ほんと？！

っしゃ」

小さくガッツポーズをしているのが見えて
ほっこりした。

当日は優太たちと会いませんように。

ーー1日の朝。

朝は優太は苦手だから多分遅めに行くだろうなとおもって紫耀には申し訳なかったけど朝行こう。
と伝えた。

紫耀は
優しいからもちろん、


"わかった！俺が迎えに行くから！"

といってくれた。

紫耀と
バイト以外で
会うのは初めてだから
一様デートっていうのかな？

そうおもったら急に
ワクワクしてきて

自然とおしゃれが捗る。

髪の毛も巻いちゃったりして。

鏡の前でこれでいいかな。
なんておもっていると
携帯が光った。

"ついたよ！"

紫耀からだった。

わたしは

今降りるね。
と送信して急いで家を出た。

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